2014年 四国ホエールウォッチング<その2>

2014年 四国ホエールウォッチング未分類

第三日目:4月28日(月)旅程:島根県益田市~<陸路移動>~高知県土佐清水港
久しぶりに<ゼーファーラー>に乗船すべく、夫婦の連休での帰省先の益田市を、石見交通のバスで出発。中国山地を山越えし広島で新幹線に乗換え、岡山で四国への特急に乗換える。乗換えた「特急南風7号」は子供たちに人気のある「アンパンマン列車」。先月高校の同窓会で松江に戻った時は、米子空港へ行く際に「鬼太郎列車」に乗車。ここのところキャラクター列車によく乗り合わせる。孫たちのために写真をパチリ。
高知で更に乗換え中村駅で高知西南交通のバスに乗換える。駅前で待っていると「足摺岬行き」の30名程度乗りの中型バスがやってくる。乗車すると後方右側座席2列をつぶしトイレが付いているではないか!なんと進んでいることか。(翌日、観光中気を付けて見ていたが、全てのバスがトイレ付ではないようだ。)日本海から太平洋までの12時間の旅が終了。土佐清水市の中心地の「清水プラザパル」のバス停に着くと、隠岐の島クルーズ以来7年ぶりに再会する日野さんに出迎えいただく。歩いて4~5分の岸壁に出ると見慣れた船が2隻並んでいる。手前はアラスカから航海してきた船で若い白人の夫婦づれ。その先に停泊している<ゼーファーラー>を見ると船尾に見慣れないものが付いている。3枚羽の風力発電機だ!この船は何年かおきに乗船するたびに何らかの機材が増えている。
土佐清水は「かつお」で有名な港。歩いて数分の銭湯「旭湯(tel0880-82-1260)」に入ると脱衣場の壁一面に漁船の名前を書いた石鹸箱とシャンプーのボトルの数百個の列!さすが、土佐清水は「かつお」漁船の港町、圧巻でした。(公衆浴場なので入浴料は360円)
歓迎パーティーは、銭湯そばの居酒屋「魚田(うおでん)(0880-82-5888)」。カツオの「塩たたき」清水サバなど、おいしくいただきました。その晩、船尾の船室で寝ていると、夜中にビュービューとうなる風の音で目を覚ますと、風力発電機の羽根の回る音(風切音)でした。

第四日目:4月29日(火)昭和の日 土佐清水港 滞留天候:雨のち曇り 風力:5~6
本日は、前日に続き漁船も出航しない悪天候日。陸上での観光となる。日ごろの運動不足解消のため歩いての観光となり、隣の浜の海の駅「あしずり」にある「ジョン万次郎資料館」に決定する。傘持参でゾロゾロ歩き出すが、すぐに雨が止み傘不要となる。小一時間かけあしずり港へ。ここはフェリーターミナルであったようだが現在は閉鎖され、資料館の建物のみ、レストランもお土産売り場も現在は閉鎖されていた。切符売り場のお姉さんが寂しそう。入館料にはシルバー料金があり、高齢者は半額とのこと。5名中2名が該当しました。
船のTVの受信状態が悪いため、帰途ホームセンターで室内アンテナを購入。(土佐清水港では受信出来たが、翌日の室戸新港や日和佐港では受信できず。アンテナとケーブルの接触に問題か?)遅めの昼食後は、道の駅「足摺黒潮市場」でお土産物を物色し、船へ。お風呂は昨晩の銭湯からあまりはなれていない「相生湯」(TEL0880-82-0805)へ向かうが、ここも石鹸箱とシャンプーボトルの列であった。昨晩より少し遅く「魚田」に入ると休日のためか満席状態。ここ数日海が荒れているせいか、本日は「清水サバ」も在庫なし。今年は「カツオ」が不漁であったが、やっと上がり始めたとの新聞記事が出ていた。

見つけたぞ!クジラ!思わず記念撮影

土佐清水港は歩いて数分の場所に公衆浴場料金で入れる銭湯が 見つけたぞ!クジラ!思わず記念撮影2店もあり、スーパーマーケットも居酒屋も色々あるが、きれいな公衆トイレが無いのが唯一の欠点で、岸壁際に建っている公衆トイレは、人が入るとセンサーで自動点灯するが、今どき珍しい下の見える汲み取り式便器であった。

第五日目:4月30日(水)航程:土佐清水港~72M~室戸新港
天候:晴れ 波高:2~3m 風力:3~4

ここで下船する日野氏と、所要で一旦広島に戻る佐竹氏の見送りをうけ、6時15分出航。小一時間で足摺岬を回り土佐湾に出る。ここで危険地帯を通過したと思われ、渡海さんから操船をまかされる。3年ぶりに舵を握ると海図が新しいバージョンになっており、オートパイロットも新しい機器で、魚群探知機も見やすい機器に更新されている。時々オートパイロットを操作するだけでウオッチ以外することはないが、数日来の悪天候でうねりは残っており、足を ふんばっていなければならず・・。
久しぶりの乗船のため船酔いを恐れ、朝食は軽めにしたがその恐れもなく一安心。11時頃最初の目的地の「黒潮牧場」の 9号ブイ(※黒潮牧場については前年の航海記「4月30日」を参照)に接近する。平田氏に操船を変わってもらってクジラ探しをするが、魚影もクジラも見当たらず。沿岸から20海里超えないよう次の「黒潮牧場」の14号ブイに転進。

下船する佐竹・日野さん何だか嬉しそう
操船ワッチ

そろそろ昼近く、船酔いを恐れ朝食を軽めにしたため空腹を覚えるが、昼食のカップラーメンは渡海さんが寝ているバース(ベッド)の下のため取り出せず。飴をなめてひたすらがまん。
やっと遅めの昼食にありつくと私のカップラーメンはカレー味。なお、当日夜はカレー鍋で昨日の昼食は特製ビーフカレーとカレーが続く。・・・カレーは日本人の国民食なのだ。
操船ワッチ黒潮牧場の2か所のブイを経由して午後6時室戸新港に入港。海の駅「むろと」の店舗は既に閉店しており、スーパーマーケットやコンビニは隣の「室津港」に出向かないとならず、船内食で久しぶりに平田、杉山両シェフのカレー鍋の味を楽しむ。久しぶりの海で約10時間舵を握っていたため、食後少し横になったらそのまま翌朝まで寝てしまいました。

黒潮牧場ブイ14号
外洋も慣れて調子良さそうな杉山君
さあー着いたぞ!室戸岬港

第六日目:5月1日(木)室戸新港~42M+17M~日和佐港
天候:晴れ 波高:2m 風力:2~3

若いシェフ達の、炊き立てのご飯に味噌汁、カツオの生節に沢庵と純和風の朝食を終え、7時20分出航。室戸岬を東に回り紀州灘に入り日和佐港に向かうが、途中この海にも黒潮牧場のブイがあるとのことで、17Mほど大回りする。海図上の目的地に近づくが、ブイは見当たらず撤去された模様で日和佐港に向け転進。
杉山シェフのパスタの昼食。食後の会話を楽しんでいると、右側の船縁越しに大型魚の背びれを発見。背中を向け座っていた渡海さん以外の3名は、はっきりとクジラの背びれを目視することができる。敵もさるもの、昨年に続き2回程度のホエールウオッチでは、なかなか全身像を見せてくれないものだ。この海域はマッコウクジラの海域でニタリクジラは土佐湾とのことであるが、背びれの形は明らかにニタリクジラの形であった。

日和佐駅横のスーパーで買い物をし、船に戻る。昨日に続き、発電機の調子が良くなく突然エンジンが停止する。昨晩は杉山氏がエンジンオイルを補給するとなおったが、今晩は原因不明。渡海さんが何か所かチェックするとその後は問題なく稼働する。この発電機は人を見ているようだ。スーパーで買った刺身と杉山シェフの鳥のトマト煮と和洋折衷料理の夕食。久しぶりの船旅を堪能する。
昨日 午前中は波が残っていたが、2日間日差しは良く、本日は、風も収まり申し分のない航海日和であった。このまま乗っていたいが、楽しみは次回に。翌朝、杉山氏に日和佐駅まで送ってもらい、また、日本海までの陸路の旅となりました。

室戸岬を後に
山頂の日和佐城と地元のヨット
港水路からも見える薬王寺の塔

その3へ続く

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