ゼーファーラ瀬戸内海温泉めぐり

2006年 正月未分類

日 時:12 月 29 日~1月3日 参加者:渡海、平田、石田
第一日目 12 月 29 日 晴れ
仕事を出港ぎりぎりまでこなした平田君と、前日に仕事を済ませた渡海の 2 名にて 1100 時廿日 市港を出帆、数日前に潜水して船底掃除をしてもらった甲斐が有ったのと、この時期にしては珍し く波が穏やかで船足は伸び、音戸の瀬戸を予定より早く通過、次の日乗船する石田君とも待ち合わ せ場所の「上蒲刈島」宮盛港に 1430 時入港、繋留後届出を済まし、補充し忘れた発電機の燃料を 調達に携行缶片手に探索に出たが「残念」、次の西か東の港まで行かなければ手に入らないという 事で断念、しかたなく風呂の道具に持ち替え、徒歩 5 分の「民宿かつら」へ出発、まず潮風呂へ身 を委ね、体が温まった所で隣の食事処で風呂上りの生ビールをぐいーと一杯、食事も済ませてまだ 明るいうちに帰船、映りの悪いテレビを見ながら「うだうだ」と酒を飲み、第一日目は早めの就寝。

第二日目 12 月 30 日 晴れ
歯の治療中の私を気使い平田君こころ尽くしの 特製「おじや」を頂いているところに、830 時予 定より早く石田君来船、食事を早々に済ませて弓 削島寄港の予定を鞆ノ浦行きに変更し、0900 時出 港。今回は3人とも建築士ばかりなので、鞆ノ浦 の古い町並みを見ることとした。
(写真:上蒲刈島と豊島に掛る橋の建設中)

前半は逆潮で船足3ノットで豊島・大崎下島・岡 村島を右に見て東進したが、後半順調に走り、伯方島は宮ノ窪瀬戸を抜け弓削島の南を通過し、内 海フッシャリーナに 1400 時入港。桟橋に仮繋留し、事務所を訪ねたが生憎と正月休みという事で無人、ゲートはしまっており出入りは出来ず、困 り果て漁協に連絡し案内を請うたところ、親切に一つ岬を廻ったところの釣筏の桟橋に案内してい ただき無事に係留。港で栄えた鞆ノ浦に船で訪問できない状況は、何か釈然としないものがある。

そそくさと繋留を澄ませ、早速風呂の支度をして、 鞆ノ浦へ出発、交通の便が悪くタクシーを待つこ と 15 分、鞆ノ浦までタクシー代 2,300 円少々、 古い町並みの中に私たちの目を引いたのは、白壁 倉庫の雨掛りの腰板に船虫が這い回った跡のあ る木造船のかわら(底板)を上手に利用したもの、 軒先が重なり合うような細い路地の石畳み、港の 石灯篭、雁木など、湊町独特の雰囲気が漂う町並みを通り抜け、仙酔島対岸のホテル「鴎風亭」にて夕食と入浴をお願いした。
(写真: 「阿伏兎観音」)

展望風呂では目の前に海が広がり、暮れ行く仙酔島もなかなかの眺め、休憩ホールでマッサージ機に 3 人で並んで足の先までマッサージ、料理も落着いた雰囲気で、我々の食事ペースに併せて料理も順次出され、海の幸をゆっくり楽しんだ。料金(風呂代サービス)の割にはずいぶんと得した気がした。

最後のとどめが、むさくるしい我々を、フロントのお嬢さんが玄関先のタクシーまで見送り、手を振ってくれたことで、また来たいなと言う気になってしまった。たしか まだ 見学していない処があったよなー・・・・ 帰り車の窓から見えた沼隈と田島に掛る内海大橋の袂には郊外型の店舗が数軒集まって出来ていた。近頃の造船所の好景気の影響であろうか。

古い町並みの路地裏
対岸の仙酔島

第三日目 12 月 31 日 晴れ
2005 年 大晦日 本日は、大三島の宮浦港までのショートクルージングあるので、少しゆっく り出港、お世話になった釣筏桟橋の管理人さんに挨拶に行ったが、生憎と留守で逢えないままご無 礼することになった。
きれいなカーブの内海大橋の下を通り抜け、因島と弓削島の海峡、弓削瀬戸を通過し、上弓削港に 入港、何時もは係留してあるフェーリが丁度整備中という事で、桟橋に繋留できたが普段はこの桟 橋には繋留できないとのこと。温泉施設を訪ねたが生憎と休館日だった。町並みを少し散策した後 出港、生口島と大三島に掛る斜引橋、瀬戸田大橋の下をくぐり、ひょっこり「ひょうたん島」の西 側を経て、大久野島の南側通過後、南に転舵し宮浦港に入港。20 数年前からの、お馴染みの桟橋に繋留し一服、本日も良すぎる天気で機帆走の一日 となった。

入浴の支度をし、「伯方の塩」経営のマーレグラ ッシア潮風呂に向かう、今回も近道の山越えをした。 5 分くらいは短縮路である。風呂は帰省された地元 の人たちで込み合っていたが、泡風呂など増設され ていて大変気持ちが良かった。帰りは少し買い物が有るので山越えをせずに下の道を通って帰る。

ホームセンターのコーナンや食品スーパー、本屋が 新しく出来ていた。買い物のついでに船用の〆縄と、テレビで紅白を快適に見るためにアンテナを 買うことにした。船に帰り、食事の準備は平田君一人に任せて、石田君と二人テレビのセッティン グを始めた、差込ジャックを間違えて買ってきたようである。二人して再度コーナンへ買い替えに 走ったが、結局うまくいかず、モノクロ映年越しそばならぬ、年越しイタリア料理は大変美味しかった。このクルージング 1 キログラム増え るごとに1万円の会費追加と成っているので、用心しなくては!

第四日目 元旦 晴れ
例年1月 2 日に大山祇神社(おおやまずみじんじ ゃ)お参りするのが今年初めて元旦参拝となった。 しかし境内に来て驚いた。沢山の人達が行列で待っ ている。伊勢神宮ほどの人並みではないが、この神 社では始めてである。(写真:大山祇神社参拝行列)

私は人ごみが苦手で海に出て いるのに、参った、せっかく口をすすぎ、手を洗っ たが、明日また 出直そうということにして、参道 の途中の饅頭屋さんに寄り、頼んでおいた土産の饅 頭を船に持ち帰り、港より南、浦戸にある《ところ ミュージアム大三島》に巡回バスに乗り見学に行くことにした。宮之浦港からミュージアムまで3人で貸切状態、畑や海を見ながら道中は快適であっ た。
こじんまりとしたミュージアムであるが、展示物も、それを入れる建物も風変わりで、その小高 い丘の上からは、素晴らしい海の眺めが見られた。もちろん何時もは水平に見ている島と島の間にヨットの他にサッカーも趣味にしている石田君は運動不足だと言って、バスで来た 10 キロ余り の道を歩いて帰ると言い、平田君と二人でまたまた貸し切りバスの乗客となった。
船でのんびりしていると意外と早く、石田君が元気に帰ってきた。程なく風呂支度をして昨日の 潮風呂へ出発、本日は良く煮込んだ肉料理で舌鼓を打ちながら夜が更けて行った。学生の頃は石田 君も、かなりアルコールがいけた口なのに近頃は自重しているのか、歳のせいなのか余り飲まなく なってしまった。一方 平田君は、年を経る毎に少しづつ強くなっていようである。

ところミュージアム大三島
画面中央右寄りに洗岩

第五日目 1 月 2 日 晴れ
平田君の作る蛤入り雑煮と屠蘇を頂き、昨日の反省を込めて、早々に大山祇神社参拝を済ませた。今年も凶のお御籤を引き、昨年頂いた破魔矢を返納し、新しい破魔矢を船に飾って出港、本日も良い天気で、1 月の海とは思えない。30 年近く正月クルージングをしているが、こんなに良い天気が続くのは始めてである。誰の行いが良いのか・・・・・3 人の内、誰でしょうか?

1600 時倉橋島 桂ケ浜港入港 早目に港近くの温泉に向かう、ここの施設は港から数分の小高い所にあり、海水浴場や遣唐使船博物館なども目の前 にある。桟橋は片側が一応海の駅となっているが、漁船が常時繋留されていて、その外側の係船と 成った。そして受付に届け出たが、桟橋が空いていれば、どうぞの一言で終わりであった。前回も 同じ船が繋留されていたのに「空いていればどうぞ」も無いものである。
建物は大きく立派であるが、デザイン優先で良く判らない建物である。漁師町らしく温泉温度は少 し熱め、道路添いのレストランは先月来た時に利用したが、なかなか美味しかったのを思い出した。 風呂上りにそれぞれが体重計に乗り計測、私と石田君は変わらず、平田君は 2 キロも増えていた。 キロ当たり 1 万円で 2 万円の追加会費である。しかたない、平田君の奥さん差し入で堪能したイタ リア料理セットで帳消しとすることとした。クルージング最後の晩餐を開始。今回は賑やかな人が 参加していないのと、参加者が少なかったので、宴会も早目に終わり、今晩も早めに就寝となった。

倉橋海の駅 桟橋右側のみ
遣唐使船博物館 正月

第六日目 1 月 3 日 晴れ
今朝は今回始めて、風が少し吹いている。山口県の波 の予報は 1 メートルくらいで、広島県の波の予報は 50 センチとなっていたので、セールのリーフもしないで出 港。山口県の端島、穂高島あたりは少し風があり、今回 初めて少しスプレーを浴びながらセーリングしたが、広 島県に入ったとたんに天気予報どおり風は衰えてしま った。グッドセーリングはつかの間であった。1500 時ホ ームポートの廿日市ボートパーク着岸。五月の連休クル ージングを楽しみに「仕事」を、頑張ろう!

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