第 7 日目 4月29日(木) 奈留港~若松港 13 マイル
天候:晴れ 風力:0 風弱く 波高:0.3~0.5m レポート:山本孝司
フェリー「太古」は宇久港 04;10~小値賀港 04:50~青方港 06:00~若松港 07:10~奈留港 08:10と寄港し、回航組みの待つ奈留港到着、此処で下船し、回航して頂いた中鶴さんが帰るのを見送った。フェリー「太古」の博多への登り便は、奈留島と若松島は寄らないためにここから福江に行き折り返し航海となる。お疲れさんでした!
早速 渡海さんが、昨日 港で何度も声を掛けて頂き、知り合いに成った「ふじやセンター」にお土産を調達しに行くが、アゴ出汁付きの五島うどんが無く、支店の COCO マートの方を教えていただく。私が妻に頼まれたのは「五島ソーメン」と、「あおさ」を各 20 個、しかしそうめんほどの太さの「五島うどん」しか無く、代替として「五島うどん」を購入する、「あおさ」は、ほかのメンバーが大量購入したため売り切れとなり、店長に追加注文し本店から届けて頂いた、この店の買い物では、お買い上げ金額に応じて、卵 1 パックとか、砂糖 1kg とか、内容が理解出来ないが、サービスが有大変り難い、みやげ物と食材の買い物の量が多く小形ダンボール箱 4 個になったので、船まで荷物を運んで貰う事になり店の車に積み込むと、ゼーファーラーの繋留している港までの帰り道をずいぶん大回りして島内観光をさせて頂いた。宮の森総合公園では、マンガサザエさんのお家の様なキャビンの立ち並ぶキャンプ場と船廻湾海水浴場を見学し、城岳展望所では、北には奈留島の二手に分かれて入り組んでいる相ノ浦湾と船廻湾、北西に位置し南に開いた大串湾、南東には東に開けた東風泊湾が見え、昨夜は強風で大変だったろう、保安庁の大型巡視艇がエメラルドグリーの湾の中ほどに停泊しているのが見える。また隣の久賀島、若松島も遠望出来、南にはツブラ島、椛島越しに東シナ海の水平線が美しく輝いていた、奇岩千畳敷の散策も済ませ船に戻る。
2台の自動車で案内して頂いたのはスーパーマーケット「ふじやセンター」と「coco マートふじや」の社長と専務で、社長の藤原英寿氏はモータークルーザーで走るのがお好きな様で博多、長崎、甑島辺りまで遠征されているとのこと、また 港に入ってくるヨットやモータークルーザーの方々に何時も声を掛けられ親切にされている様子が伺えた。一方ご子息で専務の藤原博貴氏は学生の頃ボクシングで活躍され、九州では敵なし、広島グリーンアリーナ(県立体育館)には 2 回、全日本大会に出場された元スポーツマンでナイスガイの好青年である。しかし COCO マートは、ママさん店長の号令一過で、保っているのではと言う気がした。
荷物を積み込み、早々に出港準備を済ませ本日の寄港地若松港へ、エメラルドグリーンの入り江を眺めながらの短いクルージング、しかし引き潮と重なって船速が思うように出なかった。港ではフェーリー太古が発着する桟橋の邪魔にならない片隅へ繋留させていただく。港は三方山に囲まれて静かな良い港である。五島列島の北側に出ていれば昨日の北西風が残っていて我々にはきつい状況になっていただろう。奈留島で情報頂いた目当ての料理屋兼旅館は予約無しで訪問したために、料理は断られたが、なん
とか風呂は使わさせて頂けた。
第 8 日目 4月30日(金) 若松港~青方港 13 マイル
天候:晴れ 風力:1~5 波高:1.5~2.0 レポート:杉山 義春
07:10 フェリー太古の着岸操船を見学、流石プロの仕事振り!見事である。朝食も取らずにそのまま出港した。若松港から北上し、うねりを避け朝食を取るために串島の東を北上、朝食は、欽也特製の五島うどん入り雑煮。祝言島の南を右に廻り込み、折れ島と柏島に繋がる巨大なフローティング石油備蓄基地を右に見ながら青方港の奥深くに入港。10:30東側の最近出来た真新しい護岸に着岸。低気圧の影響で北西の風が 強いので、テンダーをおろして沖にアンカーを投錨した。
港の傍に道の駅があり、三枚におろしたブリ(大きさはヤズと言った方がいいが)を 350 円で購入、大きなイカの一夜干し、カマスの一夜干し4枚セットも各 350 円だった。近くのスーパーで山本さんが五島素麺を探すが見つからない。ホームセンターで、女性用Tシャツを3枚購入し、前日護岸に押し付けられてボロボロになったフェンダーカバーを着替えさせて上げた。シャツ1枚で随分テンダーが保護できる。
昼はイタリアン。先ほど購入したブリをオリーブオイルでソテー、サラダ、バタールをつけて、1人前 250 円くらいかな? これに、シャンパンと、原さんから頂いた那須与一漬(これが以外にシャンパンや白ワインに合う)で大満足。
本日は小値賀島予定にしていたが風が強いので、本日はここを動かないことにし、近所の本屋で DVD 付きの雑誌を購入、船で上映会。酒も入っているので、程なくみんな高イビキです。夜は、フェリー乗り場で入手した「上五島美味巡礼」にあった「割烹鉄川」(青方港バスセンター横 0959-52-2034)に予約して宴会。ハコ河豚、鯨、鉄川善 2500 円(御造り、天ぷら、鮨、茶碗蒸し、デザート)を堪能した。どれも洗練された盛り付け、味で、こちらも皆大満足。女将さんの親戚が福岡でヨットに乗っているとのことで船にも理解があるのも嬉しい。うどんを買うなら、有川の船越のうどんがお勧めとのこと。明日探してみるかな。この店の姉妹店が神戸にあるらしい。イタリアン&フレンチ「cucina L’ATELIER」(078-332-1317)。五島からの魚を直送しているとのことで期待できる。
このレポートを書きながら二次会です。皆昼寝しているので今日は目がかたい。発電機を回して、かろうじて受信できるNHKのデジタル放送を見ながらチビチビと、青方の夜は更けていく。
第 9 日目 5月1日(土) 青方港~小値賀港~宇久フィシャリーナ 25 マイル
天候:晴れ 風力:3 波高:1.0~1.5 レポート:平田 欽也
5:50 渡海と山本のロートル組み(失礼、ベテラン組み)のワッチで青方港を出港。宇久島のフィシャリーナを目指す。杉山と平田は昨日の宴会が過ぎたのか、キャビンで寝たまま西風に揺すられ、途中 8:50 小値賀島に入港。昨日より山本さんが探している五島素麺が無いか立ち寄ることになる。
小値賀はアワビ漁が盛んなところで、港にはアワビ館という建物があり、アワビ漁の歴史や道具が展示してある。アワビを模した屋根の上にどでかい真珠の玉が乗っており港の何処からでも見える。ここは島民の自慢の場所らしい。庭先では朝市が行われており、島内で採れた野菜や海産物などが並んでいる。わかめ味噌という手作り佃煮を購入した。島内を散策した後、船に戻り遅い朝食タイムとする。連日ご馳走が続いていたので、本日の朝食は雑炊でお腹を一休み。早速くわかめ味噌をいただいたが、ヘルシーでなかなか美味しかった。残念ながらお目当ての五島素麺は手に入らなかった。小値賀港を出港し本日の目的地宇久島を目指す。うねりも収まりアビーム 7 ノット以上で快調に進む。晴天の中、ラットを握りセーリングを楽しむうちに、昼前 11:15 にはフィシャリーナ宇久(0959-57-3111、繋留料:電気水道使用 1 日 2100円)に到着した。昨年も入港したときは、ヨットが数杯繋留していたが、今年はゼファーラーが貸切状態と、ちょっと寂しい。本日ものんびりランチを楽しもうと、シャンパンを冷やしパスタをゆでる。杉山シェフ特性明太子パスタと、レバームースをバケットに塗りながら、船上でゆったりとした時間を過ごす。そのうち全員お昼ねタイムに突入。こんなに幸せでよいのでしょうか?
18:00 フィシャリーナのすぐ上にある「宇久シーパークホテル」(0959-57-3191)で海を眺めながらお風呂(500 円)に入り、その足で近くの味処「やまさき」(0959-57-2002)の暖簾をくぐる。マリーナから歩いてお風呂に入れ、食事ができるのが嬉しい。「やまさき」ではいつも刺身定食(1260円)を注文するが、新鮮なお魚とボリュームには毎回驚かされる。今日は尾頭付き鯛のおつくりに感動。その他、タコ天や五島牛ステーキも注文しビールがどんどんすすみ大満足。千鳥足で歩いてキャビンに帰り、だらだらと DVD を見ながら今日も幸せな夜が更ける。
その 3 へ続く
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