2011GWクルージング航海記 その-1

2011年 GW未分類

4月 22 日 廿日市港~姫島稲積港
天候:曇り 風力:0~3 走行距離 31M レポート:原 恒道
午前5時50分予定より10分早く平田親子に送られ出航。渡海さんは急きょ所用ができたのと、町内会連合会の総会とかで24日夕方から小倉より参加と言うことに成り、佐竹さんと、本日のみ乗船の小松さんと、この航海のために千葉から何年ぶりに料理の腕を買われて?参加した私こと原の三名である。曇りの状態で進む甲島付近から霧雨状態となり視界が悪くなるもあまり船影が見あたらない。9時45分大畠瀬戸を通過。11時20分過ぎ上関の橋下を通過。
原エグゼクティブシェフは乗船後最初の料理の準備に入る。メニューはキツネうどん。普段二人前程度の料理しか手がけていないため、三人前の料理に手こずり消化の良い料理となるが、本人は佐竹さんの歯の状態を配慮したものと言い訳をする。

昼食の準備で甲板にいない間に本日の目的地が野島から姫島に変更となる。13時ジブシートを出し東からの追い風を受け瀬戸内海の本船航路をさっそうと横切るが、モタモタ走る当艇を気遣って避けてくれる船もあり。午後2時頃から一旦止んでいた雨がまた降り出すと伴に風がややおさまる。午後3時姫島の東浦漁港に入港する。本日は、波は穏やかなのに不思議に漁船の船影をほぼ見かけない一日であった。着岸時は引き潮のため、岸壁のクッションのタイヤで手を黒く汚しながら苦労して船から波止場によじ登る。小雨の中、傘を差し歩いて5分の拍子水温泉へ向かう。この温泉は拍子水(炭酸水素冷鉱泉)で、水温が25度の源泉と、源泉に3分の1の湯を加えた41度の2種類の湯舟がある。源泉は飲むことができ、便秘に効果あるとのことで早速試飲するが生ぬるい炭酸水であった。

タオル付きで島民外は300円、島民250円の入力料金は財布に優しいお値段。温泉は昼から午後7時までで、月曜が定休日となっている。本日 下船の小松さんに、無料の巡回バスを早めに廻して頂いたり、フェリー乗り場までコースを延伸していただく等の心使いは有り難かった。
入浴後、本日中に広島に戻る小松さんと別れ、船に戻り夕食の準備に入る。差し入れのおにぎりにキュウリもみと冷奴と味噌汁の純和風。夕食後は全員せっせとアルコールで胃を消毒していました。ごちそうさま!

4月 23 日 姫島稲積港~小倉港
天候:小雨のち晴れ 風力:3~4 走行距離 45M レポート:原 恒道
5時前より複数の漁船の出港時のエンジン音で起こされる。風は夜半の間に変わり西風と成る。飲みすぎの人の胃薬代わりの黒焦げになったフランスパンのトーストほかサラダの洋定食。朝食中に漁船は早くも港に戻ってくる。
6時40分東浦稲積漁港を出航し、姫島灯台を反時計まわりに廻り、本船航路と平行に一路関門海峡へと向かおうとするが、あいにく風が真向かいのため、一旦山口県方向に斜めに本船航路を横切る。8時半頃には白波はほぼ治まり薄日も指すようになる。11時には宇部空港沖を通過し、原シェフの心を込めた焼きそばとモヤシスープの昼食。関門海峡の直前で本船航路を再度横切り門司側に航路を取る。超大型タンカー用のシーバースの北側を通り、14時03分関門橋の下を通過、このまま走ると、本日の予定地の筑前大島入港が暗くなりそうなので、15時05分 延命寺公園の松林の横を過ぎた北九州港の岸壁に着岸する。

小倉駅ビルまで町を探索し、駅ビル地下にて夕食後、また歩いて船に戻る。出航時は三人、今晩は二人にと成り寂しくなったが、明日の夕方からまた一人乗船あり、あさってからの航海が楽しみである!

4 月 24 日 小倉港停泊
天候:晴れ 風力:1~2 走行距離0M レポート:原 恒道
本日は小倉停泊のためゆっくりの朝食。佐竹さんは船に残りワッチするとのことで、朝食後は運動不足解消のため上陸して門司に向けてウオーキングに出発。上陸地点から 8 キロ強の門司港駅前に到着したのは昼前。レトロな門司港駅前は休日のため親子連れで一杯であった。以前はなかった九州鉄道記念館が門司港駅の南側に併設されていたので、早速入館してみた。JR九州が運営のため入館料も300円と適正価格。第一船だまりの広場の一角に、門司のB級グルメ「チャンラー」なるもののポスターが出ていたので、早速昼食に食べてみる。ちゃんぽんの麺に和風のスープで、具はモヤシとワカメとあっさりした味であった。値段も400円と安い。一休みし元気が出たので、関門海峡の突端にある和布刈神社まで歩き今回の航海の無事を願う。お賽銭もそれなりにポケットマネーから出しておきました。復路は門司港駅から小倉までJRを活用。3時間掛けて歩いたのが15分で戻ることとなる。小倉市内を散策しながらゼファーラーに戻った直後、所用を済ませた渡海さんが乗船。炊き込みご飯と冷奴にピリカラつくねに野菜炒め添えとトン汁の夕食となる。たまには褒めないと総料理長が動かなくなると心配してか、「トン汁は美味である」とのお褒めの言葉を頂戴する。

4 月 25 日 小倉港~筑前大島
天候:晴れ 風力:4~5 走行距離 26 マイル レポート:佐竹 英博
6時朝食を早めに済まし小倉港出発。関門海峡は開放された桟橋などは無いのですが土日ということで作業の邪魔をすることが無く、追い出されずにラッキーでした。
さすが関門海峡は朝早くから大きい船の往来が激しい、左手の洞海湾から出て来る大型タンカーには 4 隻のタグボートがついていて、ものものしいし、お金もかかりそうと、渡海さんといらんおせっかい話していると、近くの港から小型の貨物船が飛び出しミニアスしそうになり、 タグボートがあわててタンカーのしりを押して方向を変えるやら、貨物船の前に出て警戒するやら、納得の4隻でした。

関門海峡を抜けると、風はほぼ正面の風、2ポイントリーフ、波も当然向かいで最初1.5メートルの波に20~30回に1回2メートルの波が混じる程度あったが、しばらく走っていると、だんだん風も波も大きくなり、波にたたかれるたびに船速が2ノット前後と走れなく成ったので、本日 呼子まで60マイルの予定を急遽、筑前大島へ避難となりました。昼食は上陸し近くの食堂にてチャンポン頂く、お店のママさんにお風呂のお世話と頼み、同級生が経営している近くの旅館を紹介していただく。インターネットで天候を調べると明日は、強風が午後から吹くとの予報、係留場所は風向きが悪いので、移動することとし、アンカーを上げ始めるが捨てアンカーに引っかかりウインドラスが止まってしまった。ボートーフックを1本失ったが何とか揚げ切り、漁船溜りの方に入れて頂く。地元の方はどなたも親切である。感謝!夕食は原さんに得意のトン汁を再度作っていただき、早めの就寝で明日に備える。

その-2 へ続く

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