第 8 日目 5月1日(火)
隠岐 西ノ島 浦郷 ~ 大社 49 マイル レポート:杉山義春(隠岐 浦郷乗船)
0500 起床、親戚に不幸があった原さんとここで下船予定の山口さん を桟橋に残し 0610 出航。予定ではここで中野さんを拾い明日の朝に オーバーナイトで見島に向かう予定であったが、低気圧が近づいてい るため、本日出航し大社港まで進むことになった。
天候 曇り、南西の風3m、主機関 1900rpm、針路225°で一路大 社港に向かう。第1ワッチ渡海・日野、第2ワッチ佐竹・平田、第3 ワッチ山本・杉山で、2時間交代のワッチである。
出航直後にみんなの昼食であるおにぎりを作ったせいか出航そうそう気分がすぐれない。少しもどしてしまったがすぐに復活。昼に は自分で作ったおにぎりと味噌汁を美味しくいただく。
途中大きな転進もなく順調な航海でしたが大社港入港直前に日御 碕沖で、ストームが急に発生、丁度風の様子がおかしいのでメイ ンセールのリーフをし始めていた所で助かった。この時クルーズ 客船日本とすれ違う。1500 大社港入港。
境港で山口さんと中野さんが合流し、境港に置いてある欽也の車 で大社港まで来てもらうことになった。おかげで大社港では車を使って、買い物や風呂に行くことができた。陸上のサポート隊がいるクルージングのなんと快適なことか。今 度から、山口さんには陸上サポートをお願いしたいくらいです。
一つ残念なのは、風呂の料金で高齢者割引があり、一般 500 円のところ高齢者は 300 円で、なんと付き添いが 3名まで同じ 300 円でした。渡海さんと山口さんを第一便で行ってもらったため、第二便に高齢者がいないた め高齢者割引が使えませんでした。残念! 本日の夕食はすき焼き! 例によって大宴会で盛り上がりました。
第 9 日目 5月2日(水)
大社港 ~ 三隅港 52マイル レポート:杉山義春
0500 起床。0600 出航。本日もおにぎりをつくったせいか気分が悪くなりダウン。本日はなかなか回復しない。ワッチは交代してもらって、バースに潜り込みひたすら寝る。午後に回復するが食欲がない。午後からワッチに復活。
追っかけ乗船 5月1日(火) 広島県廿日市~松江~大社 レポート:中野洋二(大社港乗船)
雨がまだ残る中、宮内串戸5:49発広島行きの電車に乗り、私の隠岐クルージングへの旅が始まった。広島バスセンター7:00発松江行きに乗り、10:30予定通りに松江駅に到着したところ、早速迎えに来てくれる山口さんから「駅近くで隠岐牛を売っているところを探してほしい」との連絡を受ける。駅の周りを調べたところ2軒の肉屋さんがあったので行ってみることにした。しかし、2軒とも島根和牛は売っているけど、隠岐牛は売っていないとのこと。肉の購入者渡海産に連絡すると、2kgほど家に送って欲しいと頼まれたので購入し送付。ステーキ用が 1380 円/100g。我が家では見たこともない立派な肉でした。
さて、11:30山口さんと原さんと松江駅で合流後、原さんは そこから家に戻ると言うことで別れ、山口さんと二人でゼーファ ーラーが入港する予定の大社港に向かう。車は境港港まで乗って きた平田さんの外国車。山口さんがウインカーを出そうとして、 何度もワイパーを動かす。慣れない高級車は大変です。
大社港は出雲大社のすぐ近く。このままだと早く着きすぎるので 島根ワイナリーで小休憩。そして差し入れ用のワインを2本購入。 そこに渡海さんから電話。発電機の燃料ホースにつける部品を探して来るよう依頼を受けた。そこで先ずは店探し。出雲大社のすぐ近くの派出所に車を乗りつけ善良な市民の お願いと言う形で、船舶部品を売ってくれそうな店を探してもらう。電話帳やら何やらを調べて丁寧に調べて いただき、本当にありがとうございました。中ノ島マリーナを紹介されそこにゆくと、大社町では手に入らな いから出雲町の店に中継ぎをしていただき大社港まで持ってきてくれることになり、これまた非常にお世話に なりました。
※親切に港まで配達していただいたお店
YAM A H A ボート販売修理「ピースマリン」電話 0853-43-7722
14:30大社港到着。小雨が残る中、ゼーファーラーの到着を待つ。当日、大社港の沖に客船にっぽん丸が来ているらしく、オプショナルツアーで出雲大社に行くのか大型バスが3台停車している。スタッフの人もち らほら。至れり尽くせりの旅ですね。
さて、15:00頃堤防で待っていると、ゼーファーラーらしきマストが見えてくる。小雨と風が吹く中マス トが大きく揺れる。結構沖合いは波が高そう。船名のとおり航海者らしい入港です。漁協に指示された停泊場 所に誘導し間もなく着岸。お疲れ様でした。
さっそく風呂の調査。夕食の準備とテキパキと準備が進む。さすが旅なれた船のチームワークを感じます。風 呂はこの地の地理に詳しい日野さんの案内の元、北山健康温泉へ2班に別れて行く。ぬめり気のある水質で疲 れがとれました。
夕食は船内ですきやき。鍋老中、渡海さんの下、鍋奉行平田が指揮する中非常においしい隠岐牛(広島購入。 隠岐を経由した肉)を堪能しました。就寝は10:00。一部12:00までの宴会があったようです。
第 9 日目 5月2日(水)大社港~三隅港 52 マイル レポート:中野洋二
朝6:20出航。ここで広島に戻る山口さんを残し、まだ わずかに雨が残る大社港を出航。私にとっては瀬戸内海以 外の初めての山陰の海、しかも外洋と2大タイトルを獲得 する航海です。また、ゼーファーラーに乗り込んでの旅も 初体験。全て初物ばかりです。さっそく、第1ワッチに山 本さんと私が指名され、8:30までのワッチに着く。風 はまだ冷たいが昼あたりから天候も回復するという予報な のでいい航海ができそう。
風は北東。2ポンリーフ上り目一杯で浜田を目指す。波浪1メートルということで今日はうねりは小さいよ。と言わ れたが瀬戸内海とは違う波長の長い大きなうねり。なるほど、これが外洋かと感じる。海も深い色にもかかわ らず透明感があり、ゴミの多い瀬戸内海とは違うなあと感じる。コンパス方位は 240゜5~6 ノットで快適に船 は進む。10時頃になってワッチ交代でしばらくキャビンで横になる。昼すぎに起きると青空が見えるように なり、午前中よりいくぶん暖かい。その間に目的地が変更となったようで浜田から10マイル先三隅港を目指すことになる。風向 も変わらずあと 10゜右に振れたらジャストコースなのだが、だんだん岸に寄る形となったため、何度かタックを打ちながら西を目指
す。途中、ホンダワラが多数浮遊している場所があり、回避を繰り返すもどうもスクリューに絡まったようで艇速が1ノットほどダウンする。三隅港に着いてスクリューをチエックすると多量のホンダワラが絡まっており大漁でした。
午後後半は、佐竹さんがオーパイを使わず真面目にラットを握って走る。平田さんの掛け声の下、風上に4人 そろってヒールを押さえるために座る。なんとヨットらしい光景ということで、記念写真をたくさん撮ってもらいました。
途中、アクアスの巨大な橋、どこまでも続く江津あたりの砂浜、 風力発電の風車など海上からならではの光景を見ながら走る うち17:00三隅港に入港。
この港には巨大な火力発電所が併設されており、そのためか港 も非常に立派なところでした。ただし周りは何もないところの ようで風呂はなし。食事は船内でキムチ鍋となりました。明日 は見島の祭りに間に合わせたいと言うことで4時起きの5時 出航のため、10時頃には就寝。静かな港で朝までぐっすり眠 れました。
5月3日 (三隅港)
私(中野)は見島に行くと帰りの船便の関係から3日中に広島に戻れそうもないので朝5時ここで船を下船。 見送りをしました。わずか1日の船旅でしたが目的の山陰、外洋、ゼーファーラー乗船を果たしとても満足し ています。ゲストということでアフトキャビンを利用させていただいたり、食事の世話になったりで至れり尽 くせりのサ-ビス本当にありがとうございました。
第 10 日目 5 月 3 日(木)
レポーター:操船と昼寝が忙しく本日は不在 三隅港 ~ 見島 本村港 38マイル
次号に続く
コメント