5 月5日(火) 天候:晴れ(霧・黄砂) 風力:0〜3m 小倉港~65マイル~室津港(上関)
本日の予定は上関の室津港まで距離65M。目覚めたら取り急ぎ出港準備を調え、小倉港を06:00に出港。黄砂が到来してから風が吹かないので、視界がはっきりしない。ぼんやりした朝日に向かって関門海峡を東に進む。潮流の影響はほとんど無く、順調に関門海峡大橋に差し掛かる。往路と復路ではメンバーが交代しているので、ここでも記念撮影と決め込んだ。
先日の雨でパソコンが濡れて以来調子が悪く、今日はコックピットのモニターにGPS海図が表示されない。あちこちからコックピットにタブレット端末が集められ、たくさんのデバイスに囲まれる。そして最後に本物の海図が登場。「おおちゃく」になったもんだと少々反省する。
関門海峡を抜け朝食の準備にかかる。食材がそろそろ底をついて来たので、残り物を刻んで豚汁うどんを作る。航行中は丼一つで食べられる料理が手間無くありがたい。無風の海面をトコトコ機走していると、お腹も温まって睡魔が襲う。今日は海峡の東側にたくさんの商船が沖止めしている。
「潮待ちかなあ〜?休日だからかなあ〜?」なんて思いながら海上を眺めていると、スナメリ(ネズミイルカ科スナメリ属に属する小型のイルカ)の群れを発見!この海域ではよく見かけるのでいつも楽しみにしているが、スナメリが顔を出すと魚が逃げてしまうそうで、漁師さんには天敵だとか。
往路寄港した姫島を右舷に見ながら、鏡のような海面をのんびりと東へ進める。昼前から北北西の風が上がって来たのでメイン+ジブセールを上げ機帆走になる。連れ潮も味方してがぜん艇速はアップするが、相変わらず波は穏やかヒールも無く快適そのもの。
ギャレーでは杉山シェフが腕をふるい、昼食はチキンのハーブオイル焼き+バケットを美味しくいただいた。残り物食材で恐るべし! 上関の長島と佐合島の間を通過し、予定より2時間以上早く14:30室津港に入港できた。
室津港では、昨年末に完成したばかりの道の駅「上関海峡」に観光客が賑わっている。どれどれと早速上陸して見学に向かうと、地元で捕れた魚やお土産が所狭しと並んでいる。レストランや綺麗なトイレも整備されているので、室津港は魅力的なクルージングスポットに変貌していた。呼子の道の駅でも気づいたことだが、この所駐車場にキャンピングカーが目立つようになった。なるほど〜陸のクルージングをディープに楽しんでいるんだ! と妙に納得。・・・ただし家族みんなで健全に。
不健全な我々はキャビンで気ままにくつろいだ後、歩いて5分ほどの高台にある上関海峡温泉「鳩子の湯」に向う。夕暮れの中、上関海峡を行き交う船を眺めながら天然温泉をゆったりと堪能した。
今回のクルージングを思い返して見ると、姫島に始まり・呼子・五島宇久・五島福江・平戸・そしてここ室津と、どこも海が見える温泉だったことに気づく。やっぱり温泉と美味しい魚はクルージングに欠かせませんね〜。
夕食は館内の食事処「瀬里家」でいただくことに。真っ黒魚ロッケ(地元の特産の練り物)やアジの南蛮漬けをつまみに、冷たい生ビールをググッと一杯。 あ〜たまらない! 二次会会場をキャビンに移し、クルージング最後の夜を心ゆくまで楽しんだ。
5 月6日(水) 天候:晴れ 風力:2~4m 室津~35マイル~廿日市
08:00 出航 トイレに行っていたら、船が出港しかけている。危うくおいて行かれるところだった。上関を抜け、大畠瀬戸を通り一路、母港廿日市港へ。このまま帰ると、14時過ぎに着いてしまうため、途中宮島で穴子飯を食べようかって話がでる。正月のクルージングでも最後に食べたって話題に。あれ? 私は食べてないよ?? そう言えば、息子が帰ってきているとの連絡があり、廿日市港でタッチ&ゴーで、一足先に下船したんだった。
と言うことで、今回も絶対行くとの私の我がままが通って、一路、宮島桟橋へ。
<宮島海の駅>の新しい桟橋に到着したのは、13:30をまわっていたので、皆が繋留作業をしている間に、欽也がひとっ走りお店に並びに。店は予約も効かないし、何時まで営業ではなくて、その日のアナゴが無くなったら終わりなので、とりあえず並ぶ必要がある。繋留作業を終えて、皆でぞろぞろと店に着いたときには、あまり並ばないで店に入れたらしく、酒盗をつまみに、ビールを1本空けていた。
厳島神社の出口から宝物館を横切り大聖院に向かう坂道の途中にある穴子飯の名店「ふじたや」は、なんとミシュランガイド広島特別版でアナゴ料理としては、初めて星★1つを獲得したお店。どんぶりには、木フタがされて提供されるので、アツアツの状態で穴子飯を食べることができます。宮島で一番高い穴子飯ですが納得の味です。
入り口には、「小学生未満の入店お断りと、必ず全員が御膳を注文するように」って書いてある。強気やな~~!!
久しぶりの穴子飯で、クルージングを締めくくり、今回も大満足でした。これも、ひとえに渡海さんが日々メンテに励んで頂いているのと、皆が元気であればこそです。ゴールデンウィークのクルージングは終わってしまいましたが、既に次のクルージングが今から楽しみです。
コメント