全日程:4月25日~5月6日(11泊12日) 全航程:510海里(最短距離計測)
【 日 程 】
第 1日目 4月25日(土) 廿日市港 ~ 60M ~ 姫島稲積港 06:00~17:00
第 2日目 4月26日(日) 姫島稲積港 ~ 50M ~ 筑前大島 07:00~16:00
第 3日目 4月27日(月) 筑前大島 ~ 60M ~ 呼子港 07:00~17:00
第 4日目 4月28日(火) 呼子港 ~ 43M ~ 宇久フィシャリーナ 07:00~16:00
第 5日目 4月29日(水) 宇久フィシャリーナ ~ 5M ~ 野崎島 13:30~14:30
第 6日目 4月30日(木) 野崎島 ~ 37M ~ 福江港 07:00~16:00
第 7日目 5月 1日(金) 福江港~若松瀬戸~ 26M ~青方港 09:00~13:00
第 8日目 5月 2日(土) 青方港 ~46M~ 平戸港 08:00~16:00
第 9日目 5月 3日(日) 平戸港 ~ 23M ~ 呼子港 09:00~13:00
第10日目 5月 4日(月) 呼子港 ~ 60M ~ 小倉港 06:00~16:00
第11日目 5月 5日(火) 小倉港 ~ 65M ~ 室津港 06:00~17:00
第12日目 5月 6日(水) 室津港 ~ 35M ~ 廿日市港 09:00~17:00
4 月25日(土)天候:晴れ 風:0~2m 廿日市港~60マイル~姫島稲積港
06:00 ひろしま廿日市大橋の左側に登り始めたオレンジ色の太陽と共に出港、風なくメインセールのみUPし、機帆走にて航行する。予定通り大畠大橋下、上関瀬戸沖を通過し16:00 姫島稲積港の漁協前に無事係留した。10 分余り歩き<拍子水温泉>に向かい、クルージング第一日目の汗を流した。ここ拍子水温泉は天然の炭酸水素塩冷鉱泉で源水に温水を加えた約41℃で楽しめます。
本日は風もなく操船は殆ど清瀧君がやってくれたため楽勝で、温泉で第一日目の汗を流したと書いたが、本当はまったく汗をかいていない。平田君の作るキムチ鍋に舌鼓を打ちながらの夕食後、明日の関門海峡通過と響灘に備えて皆さん早めに就寝。
初めの 3日間をレポート予定者がサボったため今頃になってお鉢が私に回り、半年余り経て作成となり細かいことは忘れてしまいました。そりゃーそーだ、昨日のことも良く忘れるのに無理もないですね!皆さん ごどうかご勘弁を・・・・
4 月26日(日)天候:晴れ 風:1~3m 姫島稲積港~73マイル~筑前大島海の駅
07:00 <姫島稲積港>出港、本日も風なくメインセールのみUPし小潮に押されながら関門海峡に向かう。本日も引き続き我らがポープ、清瀧君が操船を行う。多分関門海峡通過は初めてであろう。
今日も朝早くから上陸し、港の周りを散策していた山口さん、海の上二日目で緊張が取れたのか、昨夜あまり眠れなかったのか、関門通過の乾杯はとても眠そうであった。関門橋は通過中に下から見上げると塗装のメンテナンス中で仮設囲いがしてあり作業中であった。定期的な橋のメンテナンスが大変なのが良く判る。
今朝は出港後間もなくしてからの連れ潮で、入港予定時刻より可なり早く着きそうなので急遽予定を変更し、筑前大島まで足を延ばすことにした。清瀧君初めての小倉港係留予定場所を見学させ詳しい係留位置教え、そのご海峡の航路ブイに沿いながらも戸畑や、若松方面からの頻繁に出てくるフェリーに気を付けながら関門海峡を抜けた。
しばらくして若松区は脇田港沖を通過、右手に白島国家石油備蓄基地が見える。<響灘>本日珍しく波は穏やか、ここからはほぼ一直線の筑前大島へ、筑前大島は何度か入港しているが、本日は初めての<海の駅>に入港して試みることにし、いつも入る渡船ターミナルのある港の西隣の港、釣り堀のある港<海の駅>のウッドデッキの桟橋に係留した。入港時間が1700過ぎで有ったが管理事務所には誰もいない様子。届出をしようと施設内をうろうろしていると、軽トラに乗ろうとした人が居たので声をかけ係留の断りを入れるが事務所の人ではなく、釣り堀関係の漁業関係者と思われた。
まだ明るいので、早速 清瀧君がプロペラに巻きついた「流れ藻」のホンダワラを取り始める。かなりひつこくホンダワラが巻きついており、ヨットを桟橋から離したり引きつけたりして引っかけ針で取り除くのに苦労している様子だった。
4 月27日(月)天候:晴れ 風:1~3m 筑前大島~36マイル~呼子港
釣り堀が有るためか、管理事務所の人が早朝から出勤されて居られたので届出を済ませる。本日は待望の「呼子」、海は穏やかに「おいでおいで」と烏賊が呼んでいる。
08:00 本日もメインセールの機帆走となる。呼子港にはすでに途中乗船する<日野さん>が下関の現場からバスで到着していた。
14:00 呼子はいつもの作業船<どんがめ丸>に横抱させてもらう。此方に来るときはいつも訪れるお食事処<いとう>の親方の携帯電話予約の連絡がつかなかったので、早速 港近くにある<いとう>を訪れてみる。店の名前が変わっている???何か おかしい!店に飛び込んで効くのもはばかられるので向かいの店で聞いてみると<いとう>のご主人は脳溢血で亡くなられたのこと・・・心からお悔み申し揚げると共に、真に残念、無念!呼子に立ち寄る<海の旅人>のために桟橋を作るんだと一生懸命活動されていのにとても残念です・・・・・・
新しく温泉施設が港の入口に出来ているとの事で尋ねてみることにした。係留場所から歩いて15分位の所、確かに呼子港の東側から入ったすぐの船溜まりの岸壁の真ん前に 2階建ての施設が出来ていて<呼子台場 大漁鮮華>と言う土産売り場と、<台場の湯>という温泉施設が併設され、おまけに そのすぐ隣にイカの生き造り<河太郎 呼子店>も出来ておりました。しかしその駐車場は満員で、車が道路に数珠つなぎ状態で、あまり動く様子もない。食事は隣の<河太郎>で済まそうと思ったが、店内は立て込んでいて待ち人も多いので、係留している近くで地元に人に聞いていた新しい店<歳香亭>に行くことにした。
最近開いたこの店は、呼子港の向かいの島「可部島」の店<歳香亭>で修業して出店したという事であった。イカの生き造りは、今まで見てきた切り方とは変わった切り方で微妙に味が違うことに気付かされ、最後のゲソの天麩羅までしっかりと美味しく味わいました。 しかし<いとう>のイカの生き造りの味と、気持ちよかった大将は忘れられませんね! あー・・・・返す返すも残念であります!
4 月28日(火)天候:晴れ~薄曇り 風:0~4m 呼子港~43マイル~宇久島平港
今朝4時に目が覚め、あたりを散策してみる。変り映えのない町であるが、さすがにイカの町である。ヤタラとイカの看板が目立つ。さて、今朝は少々曇り勝ちでお日様を仰ぐことができない。また昨日と違い少しばかり肌寒い。昨夜たべたイカの生き造りの余韻を残し、抱かせてもらっていたタグボート「どんがめ丸」に係留の、「お礼」を心で念じながら午前8時10分に呼子を出航する。
呼子大橋を西に向けてくぐり抜け、港の西口を出て波戸岬をかわし暫くすると左手に、いま 国中が再稼働を注目している原子力発電の玄海原発が見えてきた。なぜかその敷地の中に風力発電機が1基建っている。稼働していない原発に発電所内の電力を賄っているのであろうか?
穏やかな航海日和だが、やはりお日様が出ていなければ私のイメージにはならない。先日来この海域には「流も藻」の<ホンダワラ>が多く、「ワッチ」は欠かしていないが、なにがしのホンダワラはプロペラに絡む。その都度寄港した折に清瀧君が山本君の作成した道具で取り除いてくれているが少しづつ絡んで来てスピードが自然に落ちる。
そうこうしている内に平戸島と生月島に架かる生月大橋を通過し、昼食に欽也君の作ってくれたチキンのトマト煮込みとフランスパンに舌ずつみしながら一直線に宇久島港をめざす。本日も霞んでいて視界は余り良くなく、宇久島や野崎島が見え隠れする。午後3時フィシャリーナ宇久に到着。
本日のフィッシャリーナの外来艇は長崎から先着のヨットの「sylphide」と、我々ゼーファーラー2艇のみの係留である。あとは地元のプレジャーボートが数艇。事前に連絡を入れていたのでフィシャリーナ管理者で、顔なじみの漁協職員が早速桟橋に来てくれ手続きを済ませる。係留費1,100円、電気と水道使用量が各500円と、先々日の福岡県の筑前大島の「海の駅」に比べて非常に良心的で親切、また 寄港しようという気になる。たしか このフィシャリーナ一の開港した日に偶然来た時以来、4度か5度目である。
一服した後にフィシャリーナ向側の、丘の上ホテル「マリンホテル藤蔵」の風呂へ、眺望がよく係留してあるヨットを眺めながらの入浴。そして食事は坂の途中に有った可愛らしい食堂にてクジラのミンチカツやメンチカツカレーなど昔懐かしい食材を各自食べて非常に満足したことでした。
艇に帰ってからはいつもの様に宴会が始まるが、揺られ疲れか私をはじめ船をこぎ始める者が2~3名、10時には皆さん就寝したようである。
<クルージング中の写真>
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