トカラ列島クルージング 1 日目 4月 27 日(金) 平 田 与 理
部活が終わって家に帰り、すぐシャワーを浴び、服を着替えて宿題の準備をしてから家を出ました。五日市駅から電車に乗り広島駅で新幹線に乗り換えました。そこで杉山のおじさんと会いました。新幹線と在来線で指宿まで行き指宿港に停泊しているゼファーラーと合流しました。到着したのが 0 時 15 分、とても眠かったです。新幹線の中で、クルージングの間少しでも宿題をしなくてもいいように済ませました。新幹線の中で字を書くのは意外と難しかったです。明日からこのクルージングを楽しみたいです。
トカラ列島クルージング 2 日目 4月 28 日(土)
今日は、6 時に指宿を出港したらしいです。僕は、昨日夜が遅かったので寝ていました。9 時くらいに起きてサンドウィッチを食べてデッキに出たり入ったりしていました。そして、屋久島と口永良部島の海峡でお昼ごはんの焼きそばをたべてから少し波がでてきて船酔いをして吐きました。そのあと、ずっとベッドに入ったままでした。頭が痛くてとても気持ち悪かったです。晩ご飯を食べないほどだったので自分でもびっくりしました。宝島までオーバーナイトで一気に行きました。次の日朝 6 時に宝島前籠港に着いたので、ちょうど 24 時間でした。船を着けて晩ご飯のうどんを食べました。とてもおいしかったです。そして、9 時に朝ご飯を食べました。宝島を楽しみたいです。
トカラ列島クルージング 3 日目 4月 29 日(日)
今日は、サンゴ礁が隆起してできた島で、海賊キャプテンキッドが財宝を隠したと伝えられている宝島に停泊しました。10 時くらいに海岸に行ってサンゴを拾いました。ほとんどサンゴで、韓国や中国のペットボトルもありました。船の残骸と思われる物もありました。いろいろな形のサンゴがあって楽しかったです。昼から、鍾乳洞に行く予定だったけど雨が降ってきたのでやめました。これから、ゆっくりしたいです。明日は、風が強いので宝島にいるようです。
トカラ列島クルージング 4 日目 4月 30 日(月)
今日は、雨と風があって宝島にいました。9 時くらいに朝ご飯がありました。ごはんが山盛りでなかなか減りませんでした。味噌汁にはそうめんが入っていてとてもおいしくてお腹いっぱいになりました。朝ご飯を食べてから、映画を見ました。映画を見る前に、渡海さんがトイレからなかなか帰ってこないなぁと思っていたら、夜光貝のからを拾って来たので驚きました。するとそれを見た山本さんと最年長の山口さんが早速、夜光貝を取りに行きました。そして、映画を見ている途中に 2 人が帰って来て、夜光貝のからと中身の入っている夜光貝を 2 つずつ持って来ました。夜光貝は、大きくて夜になるとふたが光るそうです。中身の入っていないからとふたの 2 つは磨いてあってとてもきれいでした。10 時くらいになると雨がやんだので、鍾乳洞に行くことにしました。昼ご飯のパスタとサラダを食べてから、
2時30分ぐらいに船を出てキャプテンキッドの宝探しに行きました。歩いていると木イチゴがあったので、食べてみました。つぶつぶで色が濃く甘かったです。のどが乾いているときに食べると癒されました。そして、歩いていると、くわの実がありました。どす黒くて食べる気にはならなかったけど、食べてみると木イチゴより甘くてほっぺが落ちそうでした。さらに、歩いていくと、途中に牛がいたりバナナが育ててあったりして、楽しかったです。やっと、洞窟に着いたら入口に観音様が置いてありました。中に入ると、とても涼しくて気持ちよかったです。奥に入っていくと杉山のおじさんがハブが上にいると言っていたので少し怖かったです。
宝は無かったけど楽しかったです。帰りに、1 日 2 時間しか開かない店の前で鍾乳洞に行く道を教えてくれたおばあちゃんと会いました。持って歩いていた宮島花火大会のうちわをあげました。とても喜んでくれてよかったと思いました。店の前に沢山のお墓があったので見てみると、ほとんど平田と書いてあったのでびっくりしました。これから夜光貝を食べるので楽しみです。
トカラ列島クルージング 5 日目 5月 1 日(火)
今日は、6 時 10 分に宝島を出港して中之島まで行きました。波の高さが 3 メートルで風速が 10 メートルでした。今日も船酔いをして諏訪瀬島のところで吐きました。そして、ずっと寝ているとときどきうねりとぶつかってドンと音がして目が覚めました。その繰り返しで港に入るまでずっと気持ち悪かったです。しかし、中之島港に入ったらすぐに直りました。着岸してからすぐに風呂に入りに行きました。海岸沿いにあって防波堤に屋根をつけただけの風呂で、入るとすぐに硫黄のにおいがしました。善意の箱というのがあってお金を入れるようになっていました。風呂の温度は、少し高めで熱かったです。久しぶりに風呂に入れて気持ちよかったです。船に帰って今日、初めてのご飯を食べました。お腹は、減っていたけどすぐにお腹いっぱいになりました。明日も楽しみです。
トカラ列島クルージング 6 日目 5 月 2 日(水)
今日は、8 時くらいに起きて、朝ご飯の豚汁、目玉焼き、ごはんを食べて、十島村歴史民俗資料館に行きました。館長さんが車まで港に迎えに来てくれました。車の中で館長さんが、今年の 4月に東京でサラリーマンをやめて農業をしたくて中之島来たと言っていました。館内は、口之島から宝島までの各島の概要を紹介していて、土器、丸木舟、漁具、民具などが展示されていました。すべて館長さんが案内説明してくれました。特に良かったと思ったのは、丸木舟で一から、みんなで作っていました。木だけで作っていたので、すごいなと思いました。それと、いままでのトカラ列島と鹿児島を結ぶゆいいつの連絡船の模型を見ました。どれも精密に作られていて驚きました。
50 年前は、口之島から南はアメリカの占領地で連絡船が島に来なかったので島の人々はとても苦労したことをビデオで知りました。沖縄の返還よりも前の昭和26年に口之島から南の島々はアメリカから返還されたそうです。資料館から出たら、トカラ馬に会いました。喜界島から移入されて農耕に使われて一時は、1000 頭くらいいたそうだが 1 頭まで減ったそうです。しかし、保護を受けて今では 20 頭いるそうです。鹿児島県の天然記念物に指定されています。そして、トカラ馬にエサをやりました。トカラ馬は、レースの馬よりも小さくたてがみがあり草を食べるとき、目を見開いていました。
あまり経験ができないことができたので良かったです。船に帰るときも館長さんが港まで送ってくれました。トカラ列島は、小さい島だけど外国や日本の文化が行き来する大事なところだと思いました。
船に帰ってから、港の中にカメがいると聞こえたので防波堤の上から見てみると息継ぎをしているカメがいました。港の中にカメがいるのでびっくりしました。
そして、店に肉を買いに行く途中に、川でとても大きいウナギを見ました。すごく太くて驚きました。あと 3 日しかないけど楽しみたいです。
トカラ列島クルージング 7 日目 5 月 3 日(木)
中之島に到着して 3 日目。波と風は、やっとおさまってきました。11 時に出港する予定だったけど、時々吹いてくるブローで船が岸壁に押しつけられて、うまく離岸ができませんでした。あきらめて少し様子を見ることにしました。お昼ご飯はパスタとサラダで明太子と、きのこのクリームで 2 色あっておいしかったです。そして、風がおさまるまで映画を見ました。見終わるとちょうど風がおさまったので、口之島に行くことにしました。今回は、無事に出港できました。離岸したら島の人が見送ってくれました。出港するといきなり、うねりがでてきて波高が 3 メートルぐらいあり、風の強さは 10 メートルで、船がピッチングとヒールを繰り返してしぶきを浴びました。今日も気分が悪くなったけどデッキにいることができました。口之島は断崖絶壁で緑がきれいでした。入港したらやっと着いたと思いました。しんどかったけど海が青色できれいでした。港の近くにあるはまゆう荘で風呂だけ入りました。とても気持ちよかったです。明日は、硫黄島に行く予定なのでがんばりたいです。
トカラ列島クルージング 8 日目 5 月 4 日(金)
朝、6 時に起きてすぐに口之島港を出港しました。波高は 3 メートルで風速が13 メートルで昨日よりはうねりはおさまっていました。口之島から硫黄島に行く予定だったけど、向かい風と向い波で、なかなか前に進めなく、屋久島の安房港に行くことになりました。今日は、あまり気分が悪くならなかったのでずっとデッキにいることができました。屋久島のブランケットに入ると今までのことが嘘のように穏やかになりました。屋久島はとても大きくて新緑がとてもきれいで約 2000 メートルの山頂がくっきり見えました。そのあと、ぼくはバウに行って波で船がピッチングして、しぶきがあがり海に落ちるような感覚で楽しかったです。2 時過ぎに屋久島の東にある大きい港でトッピーと言う高速船が出港です。トッピーの桟橋の隣の岸壁にヨットを係留しました。食料と燃料を補給してレンタカーを借り、湯泊温泉に行きました。島の南側の海岸にある露天風呂で岩のくぼみに温泉が湧いてできているお風呂です。男女は仕切り板 1 枚で更衣室はありませんでした。入浴料は寸志として 100 円でした。
波の音を聞きながら入る風呂は最高でした。まだ時間があったので、千尋の滝に行くことにしました。山の裾に巨大な一枚板があり、その間を滝が流れていて岩には草が生えていませんでした。迫力があり涼しかったです。船に帰ってから地元の人が行く中華料理屋に行きました。唐揚げにした飛び魚のヒレがせんべいみたいにパリパリでおいしかったです。それに、店の人が亀の手という貝をサービスで出してくれました。瀬戸内海よりも大きくて食べ応えがありました。シメのラーメンは、魚のダシでコクがあるけどさっぱりしていて美味しかったです。ずっと船酔いをしてあまり食べられなかったけど、初めての外食でお腹いっぱいになるまで食べることができたので幸せです。明日は、朝早く出港して鹿児島の山川港に向かいます。もう終わるので最後の航海を楽しみたいです
トカラ列島クルージング 9 日目 5 月 5 日(土)
今日、朝 6 時に屋久島の安房港を出港しました。天気が良く、波高が 0.5 メートル、風速は 2 メートルで穏やかで瀬戸内海みたいでした。65マイルで 11 時間の予定で指宿の山川港に向かいました。ずっと穏やかで佐多岬を過ぎてからエンジンを切ってセーリングをしました。そのとき、風力 10 メート、波高 1 メートルで西の風でアビームで走りました。最高 8.5 ノットの速力が出ました。自分でラットを握ると、とても気持ちよかったです。山川港に着岸してから、ヘルシーランドの露天風呂に行きました。今までに入った露天風呂の中で 1 番大きくて景色が良かったです。右手に天狗伝説の残るソテツ自生地の竹山があって、左手には開聞岳があり、とてもいい景色でした。船に帰ってから料理屋「ひさご」に行きました。山川はかつおの 1 本釣りが有名でかつおのたたきが美味しかったです。お腹がはち切れそうになりました。最後の夜を楽しみたいです。
トカラ列島クルージング 10 日目 5 月 6 日(日)
朝 7 時くらいに起きて、本を読みました。‘たった 1 人の生還」という題名で、「たか号」で大阪からグアムに行くレースの最中にヨットが転覆してライフラフとの中で 27 時間助けられるまでを生々しく書かれた本です。海は楽しいけれど怖い一面もあると思いました。いざという時の為の備えはとても大切だし、諦めない気持ちが重要だと思いました。8 時くらいに朝ご飯のご飯と味噌汁と屋久島で買った飛び魚を食べました。白身魚でカマスよりも味が濃くておいしかったです。朝ご飯が終わってから本の続きを読みました。そして、11 時 30 分後ろ髪を引かれる思いでヨットを発ち、JRに乗って鹿児島経由で広島へ向かいました。
楽しかったクルージングはあっという間に終わってしまい、もっともっと、いたいな〜と思いました。今回のGWクルージングは、訪れた島の人々がどこも温かく歓迎してくれました。自然が豊かで食べ物も美味しく、島の人達は助け合いながら生活をしていました。荒れた海の中、港で連絡船を待っている島の人々を見て、船は生活の一部なんだと感じました。島の人達はそんな村営の連絡船をとても誇りにしていました。またこの島々に来たいなと思いました。
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