<復路回航:山川漁港~廿日市ボートパーク>
5 月 06日(日)快晴 山川港停泊(佐竹さん待ち) レポート:山口
山川港の朝、平田親子、杉山、山本さん達とのお別れは午前11時頃で、近くの道の駅でお土産の買い物を済ませた一行はタクシーで指宿駅へと向かって行った、朝味噌汁にご飯を頂いたのが効いてか、お腹が空かなく一時ごろに昼食を取ることとし、あたりを二人で散策していて小さなスーパーで買い物、レジで女将さんが一言、「ヨットの人ですか?」「こんな汚い顔してれば分りますか?」の返答にぽんと腕をたたかれた。
その後自分は自転車で散策する。午後一時に渡海さんと道の駅のレストランで食事しようと、行って見たが満席の上、数人が待っていて、結局そこで炊き込みご飯と惣菜を買ってヨットで食べ,そのご昼寝した。少し寝て今度は自転車で4~5キロ先のホームセンターまで自転車のブレーキのパーツを買いに行き、帰り際に山川駅に電車が入ってきたので、佐竹さんが来ているか渡海に電話してみたら既にヨットに着いているとのこと、あわってて山川駅からヨットに帰り、昨日行った「たまて箱温泉」に佐竹さんと三人で、タクシーで行くが、昨日と違い男女の風呂が入れ替えに成っており、開聞岳がより一層見える風呂で絶景を堪能できました。夕食は今朝方杉山さんが用意してくれていた鶏肉とゴボウの煮込みと、炊き込みご飯を頂き、明日に備えて早めの就寝となりました。
5 月7日(月)快晴 山川港~油津港 75マイル レポート:山口
山川港を5時8分出航、大隈半島に上る朝日を見ながら南下、風力、波伴に穏やかな朝である。佐多岬を廻る頃かから風も波も出始める。クジラが見えるかとワッチをするが見ることができなかった。志布志湾沖で八木さんに電話してみた。農作業中か出られなかった。久しぶりの油津港は港入り口の右手がコンテナ埠頭となっており、その手前はまだ工事中で工事の槌音が賑やかである。また完全装備のマグロの延縄漁船も数隻停泊しており魚市場も沖合いの埋め立てに移転し、以前よりは港全体活気が出てきたようである。4時前 油津に着岸、早速 広島では見覚えのあるマークのスーパーマルショクで買い、カープの練習地のせいか「チチヤスヨーグルト」が置いてあったのには驚いた。ブロック氷は駅近くの釣具店で仕入れ、距離があつたので、タクシーで帰る。港近くの港湾労働者福祉センターの風呂を、先に入港していた香港から関西に回航中のカタマランの人に教わり、場所まで案内していたでき、申込書を書いて風呂に入れてもらった。
一人300円で安いし、歩いて 5 分と近いし、奇麗でよかった!この夜 港近くでマグロ漁船の経営だと思える、魚料理店「はんえい」にて夕食とした。マグロの刺身とフグのから揚げを頼み、それぞれ握りずしを頼んだが、握りの数が12貫と多くて食べ切れなかった。今夜は風向きの予報を見て横アンカー打ちをしなかったが、その通り風向きがよく、船体が岸壁の下に入り込まなく安眠できた。
5月9日(水)曇り後晴れ 細島港~佐田岬漁港 65マイル レポート:渡海
0600出航、風は2~3メートル波高50センチ、9時過ぎ頃から波も風もなくなり太陽さんさんの状態で、日光浴には最高。山口修行僧はデッキで日光浴とストレッチをしながらイルカワッチをしていたが、本日は成果なしで 残念!
昼食は久しぶりにコックピットのテーブルでゆっくりと頂いた。豊後水道に近づくに従い、本船の追い越しや行き逢い船が大変多くなり、交差コースの場合セーリングしていると言えども少しも目が離せなくなってきた。
速吸瀬戸に近づくと向かい潮の影響でスピードが4ノット近くに落ち、佐多岬漁港到着が1530時となった。本日の夜潮は小潮(+90センチ)であるので水深を計測し、何時もとは違う場所に繋留した。民宿「大岩」で展望風呂と、最後の晩餐を楽しんだ。ビールの摘みに大振りな「亀の手」(サービス)が出てきて、こちらも美味しく頂いた。亀の手と言えば随分前のことになるが、日振島や沖ノ島にクルージングした時に「舵社」の植村さんに「亀の手」で、だしを採った味噌汁を作っていただき、初めて飲んだときに美味しくて感激した昔話に花が咲いた。
5月10日(木)晴れ 佐田岬漁港~廿日市ボートパーク 69マイル レポート:渡海
0500出港、岬までの2.5マイルは風も波もなく穏やか。速吸瀬戸では引き潮の最期の流れに少し翻弄された。本日の周防灘辺り予報は軽風とのことで有ったが、上り一杯の風5~7mと波 1.0~1.5m、気象予報は外れであり、昨日は一日中良い天気で、私の行いが良いからと、高言していた佐竹さんの「運」を使い果たしたか? 張り切りすぎて大きくヒールさせ燃料タンクにエアーが入りエンジンストップ、ヒールさせたままでタンクを繋ぐバルブを操作し片舷にタンクに燃料を寄せ、エアー抜きを行い再始動させた。
大畠瀬戸の潮止まりの 11 時前に合わせるべく機帆走で走り、なんとか逆潮に会わずに通り抜け、橋の下を潜りぬけたあと、パスタの昼食を食べた。此処からは操船、佐竹さんにお任せで船内の片付けを始めた。食器や、調理器具の洗い、トイレの掃除、冷蔵庫の掃除、クーラーの中身の片付け、野菜籠の中の片付け、私物の片付けと、少し疲れて 30 分ほどまどろんだ。目を覚ますと宮島海峡は通過し、廿日市貯木場沖であった。
メインセールを畳み 1600 時着岸し、1630時解散。
帰路の回航は一気に帰ったために休む間もなく皆さん疲れ気味であり、年齢に有った走りが必要と思われた。 参考に消費した水と燃料を記しておきます。
飲料水途中 75L 補給し、総使用量 約 420L
燃料の軽油は、航行距離 905 マイルで 730L
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