9 日目 5 月 2 日(土) 久賀湾~奈留港~奈留湾 09:00 出港~35 マイル~15:00 入港
天候:晴れ 風:中風 レポート:原 メンバー:渡海・佐竹・E.D・平田・杉山
前夜、博多を出港した夜行フェリー「太古」で広島から追っかけて来る杉山氏を奈留島港で迎えるため、久賀湾の錨をあげ 6 時 30 分出航する。停泊地は三方を山に囲われているので波で揺られることなく静かに眠れた。久賀湾を北上し、折紙鼻の岬から奈留瀬戸を南下して奈留港に向かう。
7 時 50 分港に到着。数日前に平田氏と福江まで同じフェリーに乗船したので着岸の場所は分かっており、邪魔にならないよう少し離れた手前の岸壁に止める。
フェリー「太古」は 10 分遅れの 8 時 20 分着岸し、無事杉山氏と再会する。連休に入りフェリーは満杯状態で、数日前我々がゆっくり寝させてもらったベッドの指定席「グリーン寝台」は一杯だったので一般船室で過ごしたとのこと。「太古」のトイレは「ウォシュレット」で洗面は「お湯」が出たので感激したことを思い出す。1,260 トン定員 350 名のフェリーは岸壁から軽々と 180 度向きを変え福江港に向かって出航。その後を追ってE.Dさんを迎えるため福江島の半泊湾に向かうが、あっという間に引き離される。10 時、半泊湾でE.Dさんが佐藤さんの操船する船に送られて「ゼーファーラー」に乗船してくる。田ノ浦瀬戸から久賀島の北端をまわり奈留島の相ノ浦湾に入り 12 時 10 分一番奥の岸壁に着岸する。パンとサラダ、佐藤さんからの差し入れのコロッケ等の昼食となる。上陸し食料品の購入と入浴場所の情報収集。フェリーの着いた奈留港側の奥居旅館
(tel 0959-64-3135http://okui.intr.co.jp/)で入浴できると教えられ全員上陸してぞろぞろと細い路地を並んで向かう。途中 寄り道をし、先日テレビで放映されていた奈良尾高校の校庭にある「ユーミンの句碑」を見学、確かに何度もこの歌を耳にしたことを思い出した。
船に戻ると佐竹さんが手配したガソリンスタンドの小型タンクローリーが追っかけ給油にやってくる。久しぶりに6名がそろい、船内での夕食はキムチ鍋を囲んだ。連休が終わり千葉に帰ってから知りびっくりしたのだが、奈留島に係留している「ゼーファーラー」の写真が、ヨットの専門誌「舵誌7 月号」のクルージングスポット紹介のページに大きく出ている。お風呂に行っている間に撮影されたのか?取材OKだったのに〜・・・
第 10 日目 5 月 3 日(日) 奈留湾~宇久島 06:00 出港~33 マイル~14:00 入港
天候:晴れ 風:軽風 レポート:原 メンバー:渡海・佐竹・E.D・平田・杉山
フランスパンのサンドイッチをかじり、7 時前宇久島に向かって出航。奈留島と若松島の間の滝ヶ河原瀬戸を横切ると、あとは昨年航海した見慣れた海域に入る。青方港の沖にある石油備蓄基地を右手方向に見ながら、中通島の西側を北上し宇久島に向かう。E.D さんが時々キャビンから顔を出し、日本語を覚えようと小さな辞書を片手に英語交じりの日本語でしきりに話しかけてくる。熟年組は四苦八苦。若い二人はさすがに会話が成り立っている。
クルーズは何事もなしとゆきたいところであるが、中通島の北端の津和埼鼻付近で「ドン」とクジラ
にでも当ったような衝撃を一瞬受ける。その場でエンジンをニュートラルにし、プロペラを逆転させ周りを見渡すが何も異常なし。昼前に「フィッシャリーナ宇久」(宇久行政センター tel 0959-57-3111 係船料 1100 円 電気・給水 各 500 円)に入港して船底を調べると、スクリューに頑丈なビニール製土嚢袋が絡みついていた。
昼食はソーメンであったが、E.D さんには杉山シェフが特製のパスタを出す。でもエドさんはソーメンの汁にパスタを浸して食べている。どんな味?? 食べてみたいような・・・ らっきょうも好物と、手を出してくる。
昼食後、係留料の集金に昨年と同じ女性がやってくる。渡海さんと佐竹さんは同年代?で話があうのか座り込んで話し込んでいる。今回はマリーナのトイレが故障で使えず。修理業者が連休中の休業のため使えるのは連休明けになるとか。入港時には1隻のみであったが、その後数隻か入港してくる。そのなかに「ゼーファーラー」が往路呼子港で会った香山 哲さん康代さんの「DYLAN」が入港。50 フィートを越える船の着岸を、二人だけで手慣れたものであった。
風呂は昨年もお世話になった「宇久シーパークホテル」(tel 0959-57-3191)に電話すると、午後 5 時から 9 時までで1人 500 円で変わらず OK。夕方まで自由時間となる。渡海さんと E.D さんや若者達は買い物もあり上陸。残った 2 人で甲板の水洗い。電気も水道も心配せずに使えるのは設備のととのったマリーナならではのことだ。
買い物組は釣り具屋で念願の氷を入手。1個 200 円也のバケツの形をした氷を自慢げに両手にぶらさげて戻ってくる。これでオンザロックが飲める。夕方上陸してマリーナの崖上にある宇久シーパークホテルの風呂に入る。ここの浴槽からは港を見下ろすことができ、眺めの良いところである。
夕食は昨年も訪れた小料理屋「やまさき」。地方へ行くと行くほど食事の量が多くなる傾向にあるが、ここのお刺身定食のお魚は6種に茶碗蒸しとあさりの澄し汁にデザートのフルーツが付いて 1,200 円也。しかし、E.D さんはハンバーグ定食。たくわんも美味しそうに食べていた。
マリーナに戻って、香山さんの招きで「DYLAN」で夜遅くまで楽しい時間を過ごした。今回は福江の佐藤夫妻や「DYLAN」の香山さんに E.D さんと、思いがけない出会いのクルーズとなった。
第 11 日目 5 月 4 日(月) 宇久島~呼子港 07:00 出港~52 マイル~15:00 入港
天候:晴れ後一時雨 風:軽風 レポート:杉山 メンバー:渡海・佐竹・E.D・平田・原
宇久島を出港。東北東に針路をとり、一路呼子を目指します。噂のイカのお造りが呼んでいるっ!フェリーの航路沿いに、平戸島と生月島の間を通りのんびりとしたクルージングです。お昼には、欽也(平田)が五島列島でお土産用に買っておいた五島うどんを供出してもらい、肉うどんにしました。昨日、スーパーで買っておいた練り物も温めて具だくさんのうどんです。五島うどんは「日本三大うどん」の一つだけあってコシがあって実においしい乾麺です。練って踏み上げたうどんを切り出す時に五島名産の椿油を使うのが特徴だそうです。
呼子は唐津の北側にあり、玄界灘に面した小さな港ですが、イカの水揚げ・料理では有名な港です。入港前には、霧が深くなり雨がぱらついてきました。
風呂に入りたいところですが、先週と違って今日は足(車)がないので、風呂は断念。「DYLAN」と折り返しで入港したので、いつも「DYLAN」が繋留させていいただいている、「どんがめ」に繋留させていただきました。シングルハンドでわざわざイカを食べに来たという廿日市ボートパークで同じ桟橋の「ファルッカ」の高橋さんが前日から繋留していて、我々の到着をまっていました。ちょうど呼子のイカ祭りとかをやっていて、折からの高速道路の定額制度と重なって、港中すごい人でごった返し、道路は大渋滞です。先発隊は往路も来ていますが、E.D さんは、先週はゴーストタウンのようだったと言ってました。
16 時くらいでちょっと早いですが、高橋さんの案内のもとさっそくイカのおいしいお店に出発。案内された先はなんと先発隊が先週来たという「いとう」でした。地元の人の話では、やはりこの店が一番だそうです。残念ながら、この日は観光客がどっと押し寄せたせいで、イカはすでに売り切れ。周りにある店も、旅館もどこに行ってもイカがありません。私と欽也はこのクルージングでまだイカを食べてないので、なにがなんでも食べたいといっていたら、高橋さんが、昨年知り合いに成った露店で干物を売っていたおばちゃんと話をして、ちょっと離れているけど大きな生簀を持っている「玄海」(tel 0955-82-3913)というお店に予約を入れてもらいました。水族館のようなレストランというふれ込みだけあって、ここにはイカがたくさんあり、噂の「生き造り」を食すことができました。「いとう」ではなか
ったけど、いや〜、満足。
第 12 日目 5 月 5 日(火) 呼子港~筑前大島 07:00 出港~42 マイル~14:00 入港
天候:晴れ 風:軽風 レポート:杉山 メンバー:渡海・佐竹・E.D・平田・原
先日の露天のおばちゃんから購入していた干物をおかずに、今朝は和定食です。ごはんを食べながら「日本人でよかったな〜」と思っていたら横にいた E.D さんも満足そうでした。朝食を済ませて、朝市を見学したら早々に出航。北東に針路をとり、筑前大島を目指します。
シングルハンダーの「ファルッカ」の高橋さんに渡海さんを拉致されて、一人人数が減りました。今日は玄界灘をほぼ一直線の航路ですが、途中ホンダワラがたくさんあり、気の抜けないワッチです。出航のときにラットを握ってましたが交代してもらって、ギャレーで昼食の準備。前日から仕込んでいた、豚バラ肉のマーマレード煮をパンにはさんでちょっとゴージャスなサンドイッチ。飲み物は渡海さんには申し訳ないがシャンパンで乾杯。いや〜我ながら旨かった。お肉は、渡海さんの分け前はとっておいたので、夕食に出してあげました。
筑前大島では、「さざなみ館」が、経営していた第3セクターが解散したため、閉鎖になっていました。ここのお風呂を楽しみにしていたのに残念。前日もお風呂に入ってなかったので、何とか入りたいと思っていたら、高橋さんが呼子来る前に知り合いに成ったフェリー勤務する若夫婦にお願いして、港近くの旅館「三國屋(Tel0940-72-2331)」でお風呂をいただけることに。釣り客がたくさんいるので、早い時間だったらと特別に入れていただいた。いやー、さすが元営業マンの高橋さん。地元の方と仲良くなるのがうまいこと。船にもどったら、いつものように大宴会。今回のクルージングでは、結構飲みました。何はともあれ、高橋さんのおかげでお風呂にありつけました。港のとなりに係留しているヨットは偶然にも廿日市ボートパークすぐ東隣の五日市フィッシャリーナのカタリナ 34fの方でした。明日は小倉から新幹線でかえる予定なので、臭わないですみそうと思いつつバースにもぐりこみました。
13 日目 5 月 6 日(水) 筑前大島~小倉~姫島 06:00 出港~80 マイル~18:00 入港
天候:晴れ 風:軽風 レポート:佐竹 メンバー:渡海・E.D
6時越前大島出港 今日は連休最後の日ということで若手の現役組を明日からのお仕事に向け小倉に届けるべく、先行のシングルハンダー高橋艇を早々に抜き去り先を急ぐ。(下船組は今日中に着けばいいと言うことで特に急いでは無かったのですが、回航組は有料の新門司マリーナより無料の姫島をめざしたかった。新門司は水も電気有って良いのですが、係留料が高いのとシャワーしはO.Kだが食事は前日予約のない者には使えないということ)現役組は学生時代の友人に厚かましく迎えを頼むのに便乗して回航組の食料の買い出しまでお願いしてしまいました。予定通りに小倉港東隣の北九州港に下船組をタッチ&ゴーで降ろし、連れ潮に乗り関門を通過、6時頃姫島の東側の漁港に着岸。 その4に続く
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