第七日目:5月4日(土) 天候:晴れ 風:2~3m 波:0.3~0.5m
09:00 宇和島港~12:30川之石港~14:30三瓶海の駅
07:45 朝ごはん。昨日の刺身の漬け、リベンジ鯛めしと澄まし汁。「ひつまぶし」風に食べるのに2杯3杯とお代わりする人続出でした。
08:30 朝ドラ「なつぞら」を見終えて出航。
09:20 宇和島沖西 10 ㎞、佐竹さんが前方にクジラを発見したというので「急ぐ旅でもなし」と追いかける。接近した時は10mも離れてなかったんじゃないかな。浮上してくる場所を予測してカメラを構えるんだけど、右に左にと弄ばれて背後で潮を吹く音に驚かされること再々でした。
10:10 クジラ、さて目的地へと再度進路を目的地へとむけたところで、事件発生。山本さんが船尾でカメラを落としたとのこと!先ほど撮ったクジラの写真や動画は、皆で共有するとして、山本さんが撮影していた今回の航海での食事の写真が失われたのでした・・・。
12:45 八幡浜川之石港に 着岸。宇和海のコロンブスと称される吉田亀三郎顕彰碑を訪ねるために「学校の近く」という情報を頼りに歩き始めるが、道がわからず公園で遊んでいた母子連れに尋ねるがわからない。地元の人にも知られていないらしい・・・。ちなみに吉田亀三郎は他 4 人とともに帆引き漁船(打瀬船)で明治45 年に磁石と分度器だけで初の太平洋帆走横断をした人。新たに自動車学校近くとの情報を得て、徒歩15分ほどの自動車学校の場所を教えていただいた。船乗りの酒「ラム酒」を供える。
13:50 艇を着けた岸壁近くの和菓子工場「あわしま堂」の直売店でお土産に和菓子を購入。帰船したらお昼ご飯を前に、男の子の節句とか言いながら、粽やら柏餅やらおはぎやら食べ始めるし・・・。
14:30 出航&お昼ご飯。お昼は豚の角煮風のバケットサンド。航行中、肉が食べたいと言う佐竹さんのリクエストに応えようと、焼き鳥屋に電話を入れるも予約でいっぱいで、晩御飯はAコープでお肉を調達しての船飯に決定。ちなみに町で唯一?の宿泊施設では日帰り入浴は対応していないとかで、今晩の風呂無しもこの時に決まったのでした。
16:20 「みかめ海の駅」横の岸壁に着岸。「みかめ海の駅」潮彩館で停泊の届を出そうとすると、三瓶の役所の方がわざわざ車で来られて「領収書を郵送しましょうか」と! 言うても払った停泊料がたったの9円。丁重にお断りしたそうです。
20:00 晩御飯。待ちに待った焼肉はデッキで網焼きの予定でしたが寒いので、船内でフライパンで焼くことに。お肉は宇和島和牛。(先に野菜焼きでお腹を膨らましてから)心行くまで堪能したのでした。
21:00 TV で映画「エイプリールフールズ」が放映されていた。面白そうなのでついつい見始めると、明日の出航は07:00だというのに、23時過ぎまで。佐竹さん、山本さんは22:00には寝始めていました。ちなみに映画、ショートストーリーが時間を経るごとに絡み合って最後に一つにまとまる、という途中抜けしにくい内容でした。面白かったです。
第八日目:5月5日(日) 天候:晴れ 風:3~4m 波:0.5m
07:00 三瓶海の駅 ~佐田岬~15:00室津港
三瓶港を 07:00 出航、出航後の片付けを手伝った後、私は朝寝をしてしまい見ることができなかったが、ニタリクジラがまた現れたとのこと。どうも前日に宇和島西方で見たニタリクジラと同じ物だったようである。その後 佐田岬近く成りイルカ数頭との出会いが有ったとのこと。
10:20 佐田岬灯台下通過、今まで気にもしなかったが、よくよく見ると、太平洋戦争時に作られた艦船攻撃用の砲台跡の開口部が灯台の北側に数か所見え、戦後70数年経つのにまだしっかりしている様に見える。当時の工兵技術もたいしたものだ。
もうすでに始まつている逆潮と向かい風を突いて一路「室津港」へ一直線、八島西沖を航行り上関大橋下を潜り室津港へ、この室津で給油しようと思っていたので海上給油船に近づくが、残念、今日は日曜日の休業であった。15:00一番奥の岸壁に係留するが、しばらくして地元の遊漁船が帰ってきて少し移動してくれとのこと、急いで後ろに4m位移動させた。入隅に三方ロープ張り自分だけの港の様な停め方をしているのにはあきれるばかり。本日は鳩子の湯でお風呂と宴会。明るいうちに鳩子の湯に向かう。今回のGWクルーズは当てにしていた良い店が皆、予約いっぱいで節約旅で有った。せめてここ鳩子の湯で贅沢しようとしましたが、残念!・・・・・・・船に帰り飲みなおして寝ました。
第九日目:5月6日(月) 天候:晴れ 風:2~4m 波:0.3m
07:30 室津港~五日市メイプルマリーナ給油~15:00廿日市港
70:30 大畠瀬戸の潮止まりに合わせ出航、昨日までの 8 日間、平田くんが舵輪を握り放さなかったが、昨日 仕事のため室津で下船し広島に帰ったために、本日のスキッパーは山本君。やっと「舵輪を握らせてもらった」と“つぶやく”、まったくもうワッチ表を作っているのにそれを無視して7日間、舵輪を独り占めして困ったものだ。そのお陰でゆっくりと昼寝が出来て大いに喜んだ何人か居るようだが! 仕事で忙しく、永らく海に出ていなかった反動か?
室津から上関大橋を潜り連れ潮で大畠瀬戸まではスムーズに来られたが、ここからは逆潮と成る。風弱くメインセールは相変わらずローリングを防ぐスタビライザーの役目、機帆走で5.5から6.5ノットで航行る。岩国米軍基地沖の航行禁止区域と甲島の間を通り阿多田島の南に至るころ、昼時となった。ここから宮島に寄り「ふじたや」のアナゴ飯の案も出たが、雨が降り出して取りやめとなり、野菜たっぷりの「熊本ラーメン」と成った。ホームポートの廿日市辺りは雷と、通り雨が激しく降っているがこちらは幸いに小雨程度済んでいる。誰かの(私)平素の行いが良いようである。「はつかいち広島大橋」を潜るころには雨は降りやんでいた。五日市メイプルマリーナの給油桟橋へ、補機用の軽油と、携帯発電機用のガソリンを補給。給油所の人の話によると、休みが永過ぎて給油に来る人たちが疲れた顔をされていましたとの笑い話をしていた。15:10廿日市桟橋に着岸、後片付けをして16:00解散。
<爺さんの呟き>
GWの前半の4日間は、雨勝ちで風も比較的強く揺すられたが、後半の5日間は天候も快復し、晴天つづきで快適なクルージングとなり皆さん楽しかったと思う。特に船越運河の通過体験が初めての方たちは、水路の幅の狭さと激しい流れに、瀬戸内海の伯方島と能島の「船折れ瀬戸」までの流れが無いにしても、緊張と興奮と通過後のほっと気持ちを同時に体験されたことと思う。また クルージング愉しみの一つ、ご当地グルメ食事で、今年はどこも予約が取れず不調に終わったが、いつも美味しい食事を作ってくれる義春君と欽也君には感謝! 係留中はまだしも、特に帆走中の傾斜し揺れる船の中の料理は大変な体力と、こみ上げる胃液との戦いの忍耐力が必要とされる。こみ上げるものを無理して飲み込んでいるのでは無いかな? 誰だったか他の艇で「雑炊」を作っているときに、その中にこみ上げるものが少しだが入ったと聞いたことが有る。少々なら判らないと思うけどね・・・・?
始めて寄港した「愛南かわうそ村海の駅」で頂いた魚、「日振島 能登港」の旧知の漁師さんから頂いた魚、予約出来ずに食べられなかった分を補って余りある価値が有った。ごちそうさんでした!
<寄港地の写真>
<おしまい~!>
コメント