2019年 土佐清水クルージング<その1>

2019年 土佐清水

日 時:2019年4月28日(日)~5月6日(月)9日間
【航程】
第一日目(04/28)05:00廿日市港~27M~09:15大畠瀬戸~39M~14:45佐田岬~7M~16:30三崎港 73M
第二日目(04/29) 04:30三崎港~16M~07:50日振島西沖~25M~12:15鵜来島東沖~26M~16:30土佐清水港 67M
第三日目(04/30) 中之浜・土佐清水観光:中濱万次郎生家見学・黒潮市場見学
第四日目(05/01) 09:00土佐清水~43M~17:10あいなんかわうそ村海の駅 43M
第五日目(05/02) 09:00あいなんかわうそ村海の駅~7M~10:45舟越運河~13M~13:30日振島寄港~18M~17:00宇和島 38M
第六日目(05/03) 宇和島観光:宇和島水産愛媛丸慰霊碑・宇和島城・天赦園・宇和津神社
第七日目(05/04) 08:30宇和島港~24M~1245川之石港~11M~18:20三瓶海の駅 35M アメリカ亀やん(吉田亀三郎)顕彰碑見学
第八日目(05/05) 07:00三瓶海の駅~21M~10:20佐田岬~33M~15:00室津港(上関) 54M
第九日目(05/06) 07:30室津港~五日市メイプルマリーナ燃料補給~15:10廿日市港 36M
全 航 程 346M

往路 緑     復路 赤

第一日目:4月28日(日) 天候:晴れ 風:2~4m 波:0.3~0.8m 
05:00 廿日市港~09:15大畠瀬戸~14:45佐田岬~16:30三崎港

前日、生鮮食材の買い出しをし、積み込みをしている杉山君を少し手伝い、明日の出港まで時間を持て余し早めの夕食で就寝、たぶん9時頃、前泊組と思われる何名かが乗船するも夢うつつ。
予定通り定刻05:00ボートパーク4号桟橋より出港。五日市護岸を過ぎたころ広島市方面の東の空に鮮やかな朝焼けを望むみ、早速ワッチを組む。第一ワッチ平田、中野、第二ワッチ山本、佐竹、第三ワッチ渡海、杉山。出港し3時間、大畠大橋が見える頃、交代を告げてもラットを放そうとしない平田君。大学教授になって何かストレスを溜めているのか、今までは、ほとんど食事担当で、船内に籠りっきりで泊地の記憶しか無かった様で今回クルージング中、景色を見たり操船する楽しさに目覚めたのか其のまま大畠水道通過、速吸瀬戸通過。

広島湾の夜明け
ラットが手に引っ着いて離れない平田君

佐田岬の駐車場では伊予市郡中から我々を車で迎えに出てくれた日野さん夫婦が手を振ってくれていたようだが小さくて見えなかった。入港予定の佐田岬漁港、民宿「大岩」に連絡するもGWの為か食事の予約が取れず、新鮮な魚を食べられなくて残念!仕方なく佐田岬漁港は飛ばし三崎港着岸。結局最後まで平田君ラットを放さないまま到着した。
三崎港では寄港地の予定変更を連絡していた日野さんご夫婦が、すでに到着して居られ、早速 久しぶりの再会を喜び、旧交を温め、広島から持参した頼まれ物の「俵ブイ」と「端末処理したロープ類」を渡す。奥さんからは大きな蜜柑を頂いた。日野さん夫婦は、下の名前が「幹雄」さん「幹子」さんで、記憶に残るお名前である。お互いが名前に引かれて・・・・・
平田君、杉山君と、3人で買い出しにでかける。JAを探す最中に裏道に入り、庭掃除中の女性に尋ねると九四フェリー乗り場の向こうに「佐田岬はなはな」という土産物売り場が有るという。途中まで案内をしてもらうが、私が最初に声を掛けたのに関わらづ、手に持っていた大きな柑橘系の沢山入った袋を杉山君に「お土産のあげます」と頬を赤らめて渡していた。ヤッパリ若いほうがええんじゃのーとひがんでみた。土産物売り場には目指す鮮魚が無く、近くに鮮魚を扱う飲食店を尋ねると佐多岬メロディーライン沿いのレストラン「まりーな亭」を紹介される、明るいうちに西側から見ると建物も看板も色あせ傾いたように見えたが本来お客さんは佐田岬観光の途中に来店する為、東側から見ると普通の小綺麗な店構えで安心した。店内は、居酒屋ふうで海鮮も含め多彩、早速生ビールで乾杯、刺身定食、海老フライ定食、シラス丼定食、新鮮な材料で満足。船に帰り二次会がだらだらと続くが、明日に備えてほどほどに就寝。

漁船の船溜まり側に係留

第二日目:4月29日(月) 天候:雨 風:7~13m 波:1~1.8m
04:30 三崎港 ~ 16:30土佐清水港

クルージング2日目。昨日は佐田岬漁港にある民宿「大岩」の食事予約が取れなかったのと、快調に進んでいたため三崎港まで脚を伸ばすことになったが、天気予報では29日、30日は雨模様で風も少し吹くということで日振島寄港~沖ノ島港停泊の予定を一気に飛ばして土佐清水港まで進めようということになって、朝4時出航ということになった。
しかし、さすがに3時起きはつらい・・・結局3時半ごろに何人か目覚め、眠たいながらもなんとか4時半には出航した。だいぶ夜明けが早くなったとはいえ、航海灯をつけ暗闇の海に出てゆく。暗闇の航海なんて何年ぶりだろうか。朝から天気予報通り小雨が降っている。全員カッパ着用。昨日と打って変わって寒い。そんな中、今日も平田さんが舵を取る。昨日一日舵を取っていたのに頑張り屋さんです。風は真上り。うねりの中にチョッピーな波も加わり、ヨットにとって最悪なコンディションの中、波に叩かれながら進むことになりました。メインは 2 ポイント、ジブを少し出し頑張るが、船速は5-6ノット。ゼファ-ラだからこのスピードを出せるが、自艇だと2-3ノットになるのではと思うような荒れた天候でした。こういう中でも杉山さんが朝食のサンドイッチと温かいコーヒーを出してくれる。本当にうれしい。
9時から2時間ほど、バースに入り休息を取らせてもらったが、佐竹さんがマグロになってトイレのところでダウンしていた。それを見ているとこちらもダウンしそうになったので、カッパを着てデッキに戻る。昼食は荒天のためカップヌードル。しかしこれが、冷えた体を温める。本当においしい。カップラーメンを発明した安藤百福さんに改めて皆で感謝した。そうこうしているうちに沖ノ島の東側でイルカの群れに遭遇。その中の一頭が右舷すぐ横に浮上する。とてもでかい!黒い色で、よく見るイルカと違うとのこと。こんな近くで見たのは初めてだったのでいい思い出になりました。
沖ノ島を回ったあたりから、うねりと波が穏やかになるが風雨はかわらない。そこで先行するヨット(30フィートちょい)を発見。同様に土佐清水を目指している模様。先に入港しようと頑張る。土佐清水が近づいてきたので、平田さんと杉山さんがグーグルマップを駆使し、料理店に電話をかけまくるがどこも予約でいっぱいとのこと。残念!
16:30土佐清水港に入港し、ぎりぎり1艇分空いていた岸壁に横づけすることができました。例のヨットは後から入ってきて、知り合いの船と思われるヨットに横抱きにしてもらえたようです。この他にも100フィート以上の豪華モータークルーザが入港してくる。船籍は鰹と清水アジ、清水サバの刺身パナマ。しかし関西方面の船らしい。 余りにも豪華すぎてどういう人たちがのっているのやら。買い出し組が近くのスーパーマーケットで地物の鰹、清水アジ、清水サバを買ってきて山本さんが器用に捌く。今日は船の中で刺身三昧になりました。近くの大衆風呂に行きさっぱりした後、ポン酢、わさび醤油、塩だれごま油を好みに合わせてつけ大量の刺身を食べました。塩だれごま油が、とてもおいしい。もちろんネギとニンニクを添えて。作り方を教わったので家でやってみようっと。そしていつものようにDVDビデオを見ながら眠りにつくのでした。

第三日目:4月30日(火) 天候:晴れ後雨 風:7~13m 波:1.5~2m
中之浜・土佐清水観光

幕末から明治にかけ波乱万丈の人生を送り、近代日本の夜明けの為に大活躍したジョン万次郎こと、中濱万次郎の生家を見に行った。平田トラブルが 2.7km なので歩いても行けると言っていたが、勾配もありそうなのでバスで行くことになった。近所の土佐清水プラザまで歩いて、バスに乗り20分くらいはかかったかな? 決して徒歩ではいきたくない距離だった。途中、大通りから普通車でも離合できないような脇道に入って、海岸線までおりていった。バス停から生家までは徒歩数分。生家は有志で近年復元されたものだったので少し残念だった。父親がいなかったにしては、土間と別に二間に仕切れる部屋があり、当時としては結構広いようだった。生家の向かいには井戸があり、井戸の石組みは江戸時代のものと思われる趣があった。

中濱万次郎帰郷150周年記念碑
ジョン万次郎の生家

バスは2時間くらいの間隔があるので、6名のメンバーはバス停で、まったりと待つ。ジョン万次郎生家の内部ジョン万次郎の生家帰りにバス停では無い所の「土佐清水さかなセンター」に、バスが止まってくれる。バスの中では「はちきん」の乗客のおばさんとの話が面白かった。「おさかなセンター」で皆さんお土産購入。皆と別れ、欽也とそのままサニーマートというスーパーマーケットに寄り、アジを購入した。ここではすぐにお造りにしてくれる。アジが一匹200円。3匹をお造りにしてもらって、刺身のツマやトレイ代込みで、700円だった。安い。昨日のサバもカツオもそうだが、とにかく魚が安い。鯖にご飯を詰めた熟れ寿司も購入、これも実に旨かった。スパーを出たところで雨が降り出していて困ったなと思ったところに、佐竹さん傘を持って現れる。やさしい! また お願いします。艇に戻って、遅めの昼食という宴会。これが夜まで続いた。これぞ正しい叔父さんと達と爺さんのクルージングの過ごし方・・・?!?(本当は、みんな まだまだ若いと思っているようだが)

ジョン万次郎生家の内部
このお土産センターの南側、岸壁は大きなボラードもあり係留出来そうである。風呂とバス停が遠くなるのがちょっぴり難点。

<その2>へ続く

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