5 月 5日(金)九日目 天候:晴れ 風:3~4m 呼子港~0500 61マイル~小倉港 150
0500 呼子港を出港し、筑前大島に向け東北東に進路を取る。佐竹さんと私で1番ワッチを仰せつかり舵を握るが、黄砂の影響で視界が優れないので退屈。海は穏やかだ。朝食はコックピットで、昨晩の残りの刺身を漬けにしてお茶漬けで頂く。二度美味しい!昨晩の内に雨が降りきったようで、出港時は小雨。この日のためにレインウエアを調達したという佐竹さんが残念がっていた。しばらく、私とレインウエア談義をしながら操舵。GPS の調子が悪かったのはこの日だったっけ?お陰様で、普段見慣れない海図を見る機会に恵まれた。
1100 筑前大島と地島の間を通過。次第に薄日が差して来て、北東の風が 3〜4mに上がり視界が開けて来る。お昼もコックピットでワンタン麺を頂く。
本日は関門海峡を通過する予定で関門海峡入口には1430到着。さすがベテラン!渡海さんの読み通りに順調な航海だったらしく、昼食後の休憩のつもりで休んでいたら寝ている間に着いちゃいました。
関門海峡を出てから明るい内に着く係留場所と言えば門司マリーナしか無く、位置と係留料に難ありと皆さんの意見が一致し、1500 小倉港(小倉駅東側 延命寺臨海公園西)の岸壁に係留。港内は砂揚場とプレージャーボートの係留施設があり、以前とは様子が変わっているとのこと。往路では様子が分からず入港しなかったが、今日は休日で砂揚場に船がいなかったので急遽係留を決めたそうだ。ここは小倉駅から歩いて来られるので、メンバーが合流したり下船するのに便利な港だとか。少し歩くとお風呂もあるそうだが、船から見えるホテルGalleに二人一組で休憩(1,480円/2時間だったかな)に行くとか行かないとか冗談を言っていました。出不精により本日のお風呂は無し。
夜は早めの船飯で、ガーリックたっぷりステーキと、塩キャベツ炒めを頂いた。おそらく一番若いという理由で、お皿に残ったおかずをさらうのは私の役目でした。この日は航行中半分以上寝ていて、(ヨットの揺れは心地良い!)三度の食事も上げ膳据え膳なので何もしなかったな。食後、映画「杉原千畝」を見ました。今日は朝が早かったのでサクッと就寝(したはず)。
5 月 6日(土)十日目 天候:曇りのち晴れ 風:4~7m 小倉港0600~65マイル~上関港1630
0545準備が早く整って予定より15分早い出航。佐竹さん、「予定より早い」とブツブツ言いながら、朝ご飯を食べる頃までパジャマ姿でした。コックピットは、逆潮で関門海峡を抜けるまでチョッピリ緊張したムードで、潮の影響を受けないようなるべく南岸(門司)よりを航行。関門橋のあたりの海峡が一番狭くなっていて、潮が渦を巻いて川の様に流れている。海峡から周防灘に舳を出したとたんに一瞬舵を取られ頭を振られたが何とか立ち直れた。ここを過ぎれば一安心。皆で朝食のバケットサンドをほおばる。
瀬戸内海に入り、後はひたすら真っ直ぐ東に走るだけ。周防灘では見渡す限り海を行くのはゼーファーラーだけ、という時間もありました。今日は追い風。4〜5mの西北西の風をセールに受けてランニングで快走。お昼は杉山シェフ特製のトマトソースパスタ。ナスとオニオン、ソーセージたっぷりの具沢山。トマトソース嫌いの佐竹さん、杉山シェフのトマトソースだけは大好物だそうで本日のリクエストに満足そう。
前方に祝島や牛島が見え始めたところで、私の操舵の始まり。天候は快晴で視界も良好。西北西の風は6〜7mに上がり、セーリングを楽しむ。佐合島を過ぎても実は上関港がどこか判っておらず、上関大橋の南詰めを目指していたのでした。この日は私の「初めての着岸」でしたが、何とか無事着けてめでたし、めでたし。
1630上関室津港の岸壁に係留。室津港には道の駅「上関海峡」( tel 0820-62-1139)があり “鮮魚・お土産”が手に入る。原田水産の天ぷら(魚の練り物)が有名です。昨日お風呂に入っていなかったので、「上関町「鳩子の湯」(tel 0820-62-1126)@600で長湯を愉しみました。最後の夜の船飯はカレー鍋、シメはもちろんカレーうどんを堪能・・・・・・私としたことが、食べ物の写真が無いなんて!
そして、恒例の映画上映会は「君が生きた証」。大学での銃乱射事件の犯人として射殺された息子が遺した楽曲をライブハウスで演奏する父の話。事件後、仕事をやめ世捨て人のようにヨットで暮らすシーンに入り込めました。考えさせられる映画でした。一昨日の「MONSTERZ」とは偉い違いです。ちなみにこの「MONSTERZ」、後に調べてみますと、Yahoo!映画で☆2つの評価でした・・・。
5 月7日(日)十一日目 風:3~7m 天候:晴れ 室津(上関)~36マイル~廿日市港
1000 出航 本日は大畠の瀬戸は向かい潮で1200頃でないと2ノットに落ちない予測である。なのでゆっくりと和定食を取り、何時もより随分遅く出航する事にした。離岸は初体験の<山口亜由美さん>を指名した。ラットを握り少し緊張気味で有ったが、上手に離岸し室津港を出港。そのまま第一ワッチとし1200逆潮の大畠の瀬戸を無事に通過。一人で3時間半余り操船。昼食は美味しそうなペペロンチーノ!お代わりした人もいたが、残念ながら私は食べられませんでした。昼食後、私と操船交代するが、しばらくいすると風が良くなってきて、最後にと欽也君が自主操船交代し廿日市ボートパークの桟橋まで楽しそうに操船、宮島海峡の右手の絵ノ島では若葉が芽を吹き島全体が綺麗であるが、その中にひときわ目立つ小豆色の樹木が群生しており、樹木に詳しい佐竹さんに質問したが知らないとのことだった。1510 着岸。すでに船内の片付けは義春君、欽也君が終えてくれているので、めいめいのバッグやお土産を桟橋に降ろし、ロープ、ドジャー、エンクロージャー、デッキ、航海灯の塩抜きを行い1550解散する。楽しかったGWクルージングは終わった!
今日はなんとか落ち着き収まっているが、前日から酷い腹下しの私は、ヘッド(トイレ)に一日中通いどおし、どうも昨日と、一昨日と二日続けてステーキを食べその時に、ニンニクの臭いプンプンの仲間に負けないようにニンニクを食べ過ぎ、胃と腸が驚いたようである。考えてみれば近頃 家でニンニクを使った料理を食して居らず胃腸に刺激が強すぎ、また このクルージングで早朝の出航が何度かあり体力が弱って居た様である。
一昨日食べた肉が大変美味しかったと誰かさんが調理人を褒め上げて、連日の肉料理となったのが私にとって仇と成ったようである。とか何とか人のせいにして! 昨夜はなんとか一時は落ち着いたので早くから寝ていたが、真夜中に催してきてヘッドに行った。ところが 座ったとたんに口から吐き出したようで、気が付いたら床に頭から突っ込んだようで、頭が壁と床の隅角に当たっていた。体が自由に動かないので少し、じたばたしてからやっと起き上がれ服装を見ると、あちらこちらベトベトでその場で真っ裸になり、パンツとパジャマはゴミ袋へ。通路を裸で歩いて行くと、酔眼の皆が目を丸くして驚いていた。歳は取りたくありませんね!もう少しゆったりとした航程計画をする必要が有るようになったということですかね。
楽しかったクルージングを最後で台無しにしてしまった。皆さんに申し訳なくて反省しております。
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