全日程:4月27日~5月7日(10泊11日)全航程:389海里(最短距離計測)
第 1日目 4月27日(木) 廿日市港 ~ 58M ~ 姫島稲積港 06:00~16:30
第 2日目 4月28日(金) 姫島稲積港 ~ 64M ~ 岩屋漁港 05:00~17:00
第 3日目 4月29日(土) 岩屋漁港 ~ 48M ~ 壱岐印通寺港 06:00~17:30
第 4日目 4月30日(日) 壱岐島終日観光(日野担当)
第 5日目 5月 1日(月) 壱岐印通寺港 ~ 18M ~ 鷹島阿翁浦免港 08:00~11:00
第 6日目 5月 2日(火) 鷹島阿翁浦免港 ~ 12M ~ 平戸海の駅 13:30~15:30
第 7日目 5月 3日(水) 平戸島・生月島 終日観光(日野下船 バス及びJR似て広島へ)
第 8日目 5月 4日(木) 平戸海の駅~平戸田平~鷹島経由 ~27M~ 呼子港 09:00~14:00
第 9日目 5月 5日(金) 呼子港 ~ 61M ~ 小倉港05:00~15:00
第10日目 5月 6日(土) 小倉港~ 65M ~ 室津港 06:00~17:00
第11日目 5月 7日(日) 室津港~ 36M ~ 廿日市港 09:00~17:00
4 月27日(木)一日目 風:0~5m 天候:晴れ 廿日市港~58マイル~姫島稲積港
0600 我がゼーファーラーの事務局長の<平田欽也>君に見送られ廿日市ボートパークの4号桟橋を離れる。今日は風もなく良い天気である。いつもクルージングの度に早朝から食料や飲み物を運搬、積み込みをし、また 我々の当日の朝食、昼食の買い物をしてくれる。それが皆ごく当たり前の様に思っているが、感謝!感謝!の心を持たなくていけない。
朝早く出発するので、奥さんに桟橋までの送迎の迷惑を掛けたくないために私と佐竹さんは艇に前泊したが、日野さんはまだ奥さんに愛されているのか、はたまた迷惑を何とも思っていないのか、当日の朝乗船?・・・・・・羨ましい
廿日市港を出港し宮島の瀬戸を0650通過し、朝食をそれぞれ好きなサンドイッチで済ませる。機帆走にて大畠瀬戸の引き潮に合わせて、岩国沖の航行禁止区域と甲島(かぶとじま)との中間を通り、軽風が吹き始めたところで大畠瀬戸の大橋の下を1000通過。少し前に満潮を少し過ぎたところで、いまは連れ潮の7ノットで走っている。
大島商船高専沖を経て下荷内島西側を通貨し、周防灘へ入る前に、出航時に持たせてもらった「うどん」と「むすび」で昼食を済ませる。上関大橋を右手に見ながらいよいよ周防灘へ、1320祝島沖過ぎた辺りで何時もなら微かに姫島が見えるはずが見えない。本日の視界は10マイルあたりか?
白波が少し出てきた。風は4~5m位か、波は0.3~0.5m。祝島と姫島の中間あたりの本線航路を横切った所で182番の大きな護衛艦が右手に見え、威風堂々と下って行った。早速インタネットで調べってみると護衛艦182番は「伊勢」の様である。関門海峡を通り日本海で共同訓練か?
1500 姫島稲積港に着岸。いつもの場所に係留させていただく。1530タオルと着替えを持ち「拍子水温泉」へ、時間も早かったせいか浴槽も空いていて、ゆっくり温まれとても気持ちよかった。明日の夜まで調理人が乗船して来ないので、夕食は残念ながら私が作ることにし、レトルトカレーにすることにした。米は正月に使った残りの少し色の変わった無洗米を海水で何度も良く洗い白く 【姫島灯台の有る岬】成ったところで、真水で数度洗いガス炊飯器で炊いた。家の電気炊飯器に比べると1/3の速さで炊き上がる時間が早いのには驚いた。
ごはん前にビールでクルージング初日に乾杯し、つまみは高橋さんに貰ったカモ肉の燻製を美味しく頂いた。つづいてそれぞれ種類の違うレトルトカレーと野菜サラダで、明日の早朝出航に備えて早々に済ませ各自ベッドへ、勿論久しぶりのクルージング初日で、みなさん疲労気味zzzzzz。
拍子水温泉(Tel 0978-87-2840姫島健康管理センター)
4 月28日(金)二日目 天候:晴れ 風:3~7m 姫島稲積港~64マイル~北九州市岩屋漁港
本日の停泊地を小倉港から岩谷漁港に変更したので、0430に起床し0455に姫島東港を出港した。0530 日の出を拝む。西南西 3m、波高 50cm、気温11℃、最高9.7ノットと気持ちのいいセーリングである。風が強くなってきたので0715 に1ポイントに縮帆し、渡海さんに用意してもらった朝食をとる。0915波風が穏やかになり、これまた渡海さんお手製のデザートをとる。
1015 関門海峡入口に差し掛かる。ジブを巻き連れ汐 7.4 ノット程度で航行する。
1040 関門橋を通過し、門司港に停泊中の帆船「日本丸」に出会う。海峡内は5.7~9.6ノットに船速(対地速度)が変動しながら、1200関門海峡を通過し響灘に出向かい風のためタックを繰り返し本日の停泊地岩谷漁港を目指す。
1445 岩谷漁港に到着。談笑中の若い漁師さんに声をかけ仮係留し、漁協に挨拶に行ったところ、入口付近のアワビ養殖場前を指定され1515再着岸した。
港のすぐ北側に「かんぽの宿北九州」( Tel 093-741-1335)があったので、お風呂に入りに行ったが、宿泊者以外の入浴は1500までと断られた・・・残念。後発隊を待つ間、渡海さんが今晩の夕食のちらし寿司を準備していた。錦糸玉子にする薄焼きを手伝い、早めの夕食を取り就寝に就く。
2200 過ぎ後発隊の平田さん、杉山さんが乗船し軽めのウェルカムパーティで歓迎した。
私たちが2日掛けて来たところに2時間で追いつくとは、交通機関の発達は素晴らしい・・・。
<おっかけ隊>
広島駅2000~ JR ~北九州市岩屋漁港2145欽也と広島駅で待ち合わせ、2012 の新幹線で先発隊を追いかける。小倉で鹿児島本線に乗り換えて、急行で15 分にて折尾駅(おりおえき)に到着。駅からタクシーメーター10km 弱で、岩屋漁港に到着。かんぽの宿北九州のすぐ近くの港である。広島から2時間弱で来られるとは、いや~ありがたい。先発の皆さんに迎えていただいて早速乾杯。でも明日の朝が早いのでそこそこでバースに潜り込む。風の音と風力発電の音がうるさい。外は9mくらいの風である。明日の波が思いやられる。
4 月29日(土)三日目 天候:晴れ 風:8~9m 北九州市岩屋漁港~48マイル~壱岐島印通寺港0600 起床 朝食は前日に渡海さんのつくってくれた特性チラシ寿司。なかなかおいしかった。やればなんでもできる渡海さん。今度またごちそうしてもらいたいです。 西の風、風速8~9m。7時頃にワンポイントリーフで出航。 当面の進路も 270°なので真上り。宗像市沖の地島の灯台北を通過して南西に転舵。筑前大島の東側から博多沖の玄海島を目指して航行。佐竹さんはビールを飲んでおやすみなさい。
渡海さんの計画航路では筑前大島の北を通過してそのまま西に壱岐まで一直線だったが、強風とうねりのため筑前大島の東を回って下ることにした。ここで欽也から私にスキッパー交代。久しぶりにラットを握る。うねりと波、そこそこの強風で、久しぶりの外洋のクルージングを楽しんだ。 日野さんはダウンしてバースに退避。 実は私も少し気分が悪かったが、ラットを握って元気になった。交代した欽也は、キャビンに入ってしばらくして吐いたらしい。せっかくの渡海さんのチラシ寿司を・・・。
キャビンで欽也と日野さんが寝ているのと、風とうねりの具合から、予定変更して、進路を210°に。クローズホールドで下ることにした。佐竹さんがワッチに出てくる。昼は作れる状況にないので、年代もののカップラーメン。油が回っているなと思ったら、私のは2015年、渡海さんのは 2016年に賞味期限切れだった。佐竹さんのはキムチラーメンなので、もともと辛スッパいので古さ加減は不明。ま、これくらい食べられないと生きていけない。博多湾の沖を通過して、玄海島の北側を通過したところで進路270°に転針。後は真っすぐ壱岐の印通寺目指して一直線。ここで復活してきた欽也にスキッパー交代。1800 少し前に到着。
本日の夜は日野さんが予め予約していた旅館「ニュー長州」(Tel 0920-44-5038)。5,000円のところを交渉して、風呂込みで3,500円也。 ここで一口目に食べた烏賊のウニ和えのおいしかったこと。感動ものでした。 他にも刺身盛り合わせ、烏賊シュウマイ、ウニ飯、アラカブの唐揚げ、クラゲの酢の物、栄螺の壺焼き、ブリの照り焼き。これら全部でこの価格。信じられない。日野さんバンザーイ!! お腹いっぱいになりながらも、船に帰って2次会開始。本日のDVDは私の借りてきた「ギャラクシー街」。三谷幸喜の作品にしてはちょっと失敗作かな? 自分で借りてきながら、酔ったせいもあって途中で寝てしまいました。他のメンバーはさらに飲んでいますが、私はZZZZZ・・・!!!
4月30日(日)四日目 天候:晴れ 風:7~9m 壱岐島終日観光
今日は観光の日、観光企画と現地ガイド役を任されている。0755船内で朝食をとっていると予約していたレンタカー屋が車を桟橋前まで持って来てくれ、免許証の確認と料金の支払いと簡単な説明を受けキーを受け取った。石田町「玄海交通レンタカー」(Tel 0920-44-5658)
0830印通寺港桟橋出発。佐竹さんが「運転しようか?」と言ってくれ、普段家族で長距離ドライブを楽しんでいると聞いていたので、ラットよりハンドルを握るのが好きなのかなあ〜と思い、運転をお願いすることにした。これが後の佐竹さんの悲劇の始まり・・・。
10分くらいで「原の辻(はるのつじ)遺跡」の資料館「原の辻ガイダンス」無料(Tel 0920-45-2065)に到着、ゆっくり展示品や発掘ビデオを観て次の観光地の「男岳(おんたけ)展望台」に向かおうとしたが、復元遺跡を観たいとわがままな一行は勝手に向かっていた。予定を変更して「原の辻復元遺跡」の見学。原の辻は中国の歴史書「魏志倭人伝」に出てくる、「一支国(いきこく)」の王都、弥生時代に大陸との交流の中継地として栄えた。復元遺跡は丘陵の周囲を何重もの溝(環濠・かんごう)取り囲まれた集落で、中心の丘陵には王が使節団をもてなす施設群が復元されていた。その周りに竪穴式住居があり、当時の暮らしぶりを感じとることができた。建物は当時の大工道具を復元して建てられたそうで、釿(ちょうな)仕上げの細かなところまで再現されていた。
1045男岳展望台を飛ばして勝本港に到着。日本の快水浴場百選の辰の島遊覧船に乗船。コースは3つあり、1)島巡り遊覧@1,500円、2)辰の島渡船@700円、3)辰の島渡船と遊覧@2,000円、我々は「島巡り遊覧コース」40分を選択した。エメラルドグリーンに輝く海に感激大感激!釣り客やダイバーも乗船していた。 勝本町漁協「辰の島巡り遊覧」(Tel 0920-42-2020)
お昼は、勝本町観光案内所でお店の紹介を受けた、食堂「よしもと」(Tel 0920-42-0007)で“天刺定食”@1,500円を注文し、ビールを頼んだところで佐竹さんの悲劇が起きた・・・。運転手はビールが飲めないのを佐竹さんはうっかりしていたのであった。ビールを飲む我々を横目にノンアルコールビールに涙していた。
午後からは、郷ノ浦町「鬼の足跡」「猿岩」「黒崎砲台跡」(tel0920-47-3700)を順次観光し、またもやガイド泣かせの飛び入り要求で、「芦辺港」「郷ノ浦港」の泊地調査を行なった。途中、湯本温泉に立ち寄り、レンガ倉庫を改造したようなレトロな内湯で汗を流した。湯本温泉旅館「千石荘」(Tel 0920-43-0004)@300円 帰り道、給油とお土産を買って印通寺港に向かった。1745予定時刻通り印通寺港に到着し、本日の観光を終了した。
夕食は船内飯のラーメン鍋。宴会後、恒例のDVD観賞は「スポットライト 世紀のスクープ」。アメリカの新聞社が神父の子どもへの性的虐待を、様々な妨害に合いながらスクープするという内容だった・・・と思うが、途中で寝てしまい、結末は?
観光ガイドの大役を果たして、ぐったりと朝まで寝入った。
<その2>へ続く
コメント