4 月29日(月)廿日市市~<陸路移動>~高知市浦戸漁港 レポート:中野 洋二
連休中、かみさんはカレンダー通りに仕事があるので「そこは出掛けてもいいよ!」と言われ、4月29日の夕方から5月2日までゼーファーラーに乗せて貰うことになりました。
広島発12:08「のぞみ24号」でまずは岡山へ。岡山は昔単身赴任をしていたところなので、そこまでは通勤感覚です。そこから13:04発の「特急列車南風」に乗り換え、高知・伊野を目指します。瀬戸大橋を列車で渡るのは初めて。高知に列車で行くのも初めて。ワクワクしながら列車に乗りました。瀬戸大橋から見る海の景色は絶景です。こんなにすごい物をよく作ったものだと感心します。
海や島を見ているうちに、あっという間に四国入りしました。雑誌を読んだりしているうちに有名な大歩危、小歩危の峠に列車は差し掛かります。其処から見える川の流れの美しいことにビックリ。水流も相当ありきれいなところだと思いました。今回は先を急ぐ列車の旅ですが、いつかドライブで立ち寄りたい処です。ちょうどその頃(14:59)渡海さんからメール。もう宇佐漁港に到着していて、明日のホェールウォッチングは船が出ないので、高知港に移動すると連絡あり。宇佐港よりも高知港のほうが近いので急遽途中下車することにしました。高知駅には15:40頃到着。桂浜の近くの浦戸大橋下の浦戸魚港に入港予定と聞いたので、案内所で桂浜行きのバスを教えてもらい 16:12 発のバスに乗車。全く土地勘がないので、スマホで地図を見ながらどのルートを走るのか確認しながら移動しました。バスは「はりまや橋」とか有名処を通りながら桂浜へ。ちょっとした観光バス気分です。
しかし、途中から目的の橋のほうではなく、別ルートで桂浜へ。桂浜近くの海岸線を走るときヨットのマストが見えないかと見渡すが全く見えず。というかすごく長い浅瀬の砂浜が続く海岸じゃん。こんなところにヨットが入れるはずもないと思いつつもバスはどんどん桂浜に近づいてゆく。そしてついに目的の橋から離れ始めたため、あわてて停車ボタンを押して下車することに。降りたところは山の中腹の竜馬記念会館前(;;)そこからはスマホをたよりに橋を目指して歩きます。ところがこの橋は自動車専用の橋。(そんなん知らんし・・)渡れません。そこを無理して路側帯をキャリーバック引っ張りながら渡ってゆくと、橋の下にマスト発見! やっと見つけたー(^^;)電話で渡海さんに連絡して、やっと合流したのでありました。そこからは山口さんのレポートのとおり、今来たバスの逆ルートで市内に戻りおいしい料理をたっぷり頂きました。
第四日目 4月30日(火)高知浦戸魚港~66M~佐喜浜漁港天候:曇り時々小雨 波:1.5~3.0m
レポート中野 洋二
なんだか早朝から話し声がする。今日は一日高知観光のはずだのだが・・・なんだこの慌ただしさはと、思いながら5時ごろ起床。すると、ホェールウォッチングの船は出ないが、「黒潮牧場」と呼ばれる漁礁を兼ねた沖合いの灯台にクジラが集まるらしいということで、急遽出港することになったらしい。あわただしく服を着替え出港の準備に取り掛かる。そしてデッキに出ると既にもやいを解いて離岸しようとしているではないか(^^)なってこった。ということで、15海里(約28km)先の灯台に向け出港です。波はうねりがあり、外洋そのものしかも波長が短い。久しぶりの大きな揺れで気分が悪くなる。朝食まだで良かった。出港時には曇りだったがすぐに小雨が降り始める。そんな中クジラを探しにワッチを続ける(実は遠くを眺めて、船酔いを抑えていたのだが・・それは言わない)かれこれ、1時間半ほど走ったところだろうか。背びれが海に沈むのを発見!みんなに知らせる。でもそれはイルカでした(^^)まあ、私は外洋でイルカを見たのも初めてだから善しとしよう。その後も外を見ていたが雨は段々強くなる。船酔いも収まってきたし、朝早かったのでちょっと、キャビンで眠らせてもらいました。
1時間半ほど寝て、すっきりしたところでデッキに出ると渡海さんからワッチ交代といわれ、ゼーファーラーの舵を握ることに。ちなみにゼーファーラーの舵を握るのは初めてです。とはいっても最近はオートパイロットもあり、GPSの電子海図もありで操作ボタンを押しているだけなんだけど。うねりは波長が長くなってさすが外洋という感じです。おおきく登ってザーと沈むという感じ。こういう感じは瀬戸内海では味わえないですね。「黒潮牧場」には1130時到着 大きさ4×8m、高さ3~4mほどのかなり大きな黄色塗り鋼製浮漁礁ブイの灯台です。
回遊魚は、流木や筏など動きの遅い海に浮かんでいるものの周りに集まる性質が有るそうで。そこにイワシが集まり、カツオ、マグロ、シイラ、クジラが集まるということらしいです。「土佐黒牧14号」と書かれている。ここで遊漁者は釣をしてはならない。また灯台に登ってはならない。と書かれている。そりゃそうですね!しかし鯨を見られなかったのは残念!
船内では渡海さんが海図にルート情報入力しています。今日の目的地までルートを引いたのだけど、もうひとつの「黒潮牧場」10号灯台も廻るルート設定で・・・その指示通り灯台に向かって1時間ほど走っていると波の状況がますます悪くなり、渡海さん艇内にマグロが出てはまずいと思ってか、針路を変更指示、宍喰魚港に向かいます。(そのままのコースだと1800時ごろだったのでは)初めての港は明6るいうちには入港したいとのことで、さらに近い佐喜浜漁港に変更。入港予定は1630時。よかったぁ~~~。
室戸岬を 1400 時に回航。もう少しで港です。しかしこの港は誰も入ったことがないところ。そこで平田さんの「ⅰPad」で、グーグルアースを拡大し港の状況を事前にチェック。ネットに繋がっていると非常に便利が良い。海図で表示されない細かい情報を検索。港にどの方向からアプローチしてどの岸壁に泊めるか事前にチェックできる。入港の際にはGPS電子海図と、GPSで位置情報を表示したグーグルアースの両方を並べてアプローチ開始。予定通りの岸壁に1630時に到着しました。その夜は平田さんの野菜鍋や焼酎で夕食。最期の締めにラーメンも入れて美味しく頂きました。
第五日目 5月1日(水)佐喜浜漁港~14M~宍喰漁港 天候:晴れ 波:0.5m 波:1~3m/sec
レポート:山本 孝司
0850 時 佐喜浜漁港でゼーファーラーを見送り、今回の旅の目的である水平線を写真に納めるため「(有)東光観光」のタクシーにて太平洋の水平線が望める高台まで登ってもらう、この高台はみか
ん畑で今は小夏というみかんが美味しいらしい。
高台に着き見下ろせば湾の中にサーファーが大きな波の来るのを見計らっているが今日の波は精々腰波程度、今日の波では思うようなサーフィンが出来そうに無い、水平線の彼方をセーリングするゼーファーラーを撮影しようと高台まで案内してもらったが水平線は霞んでいてとてもいい写真が撮れそうも無い、運転手さんに山口さんと記念写真を写してもらい、早めに切り上げ宍喰道の駅(直産物販売所)まで送っていただいた。ここの隣に(HOTEEL RIVIERA じじくい)が有りゴージャスなトイレを拝借しお風呂を頂こうとしたが11時までお掃除タイムで待つことにしたが11時前にゼーファーラーが視界に入りお風呂を断念し宍喰漁港までお向えに行く、漁業組合に係船場所を聞くと内側の港内には漁船の係留で留められない。外側(大きな防波堤の内側)に留める場所を案内して頂いた。港内を散策していると大きな網を片付けている漁船がありその漁師に話を聞くとこの網でイセエビを捕っていると言う、そのイセエビの行方を聞くと漁協に聞けと言われ漁協に聞くと「谷岡水産」に行けば有るかも知れない と言われた、本日の夕食は海賊料理らしいのでイセエビは諦めることにした。
ここ宍喰漁港に入って南側に、両サイドを緑の包まれ岬にガードされたすてきなプライベートビーチの奥に別荘風の建物が3棟見えた。これで入江にヨット浮いていれば、まるでエルドラド!17時頃佐竹氏がJRを乗り継ぎ宍喰に到着、此れからお風呂に入り宴会に突入する。
5 月1日(水)廿日市市~<陸路移動>~海部郡海陽町宍喰漁港 レポート:佐竹 英博
例年ならば最初からクルージングに参加するところだが、今回は家庭サービスで29日30日と九州に旅行していて5月1日からの参加となった。途中乗船の徳島県海部郡宍喰をHPで調べたところ、JR廿日市駅10時42分の便で出発すると、16時35分宍喰駅到着となった。それにしても乗り換えが5回もあるのに乗り換え時間15分以内の条件があるため、廿日市は一便前に出発。広島駅でも一便前の新幹線「のぞみ」にて岡山下車、高松行きマリンライナー乗車に25分の余裕があったので、ホームの「立ち食いうどん」掻き込む事ができたが、マリンライナーが始発 港から750m歩き道の駅/ホテル「リビエラ」へホームに待機していて慌てて乗り込み自由席を確保した。
快速マリンライナーで高松へ、高松からは特急うずしお号にて徳島へ、徳島からは牟岐線に乗り換え海部駅へとなる。ここまでの乗車時間はそれぞれ1時間弱で有ったが、徳島からは2時間近くなるのでキオスクで缶ビールを購入し乗車、ところが電車の中は平日の昼過ぎということで、学生やサラリーマン等々で自分のような「お休みモード」の乗客は居らず「ひんしゅく」を飼いそうだと思い、こそこそ隠れて飲む羽目になった。海部からは阿波海岸線鉄道(私鉄線)にて甲浦行、3駅のみの短い線、高松よりこちらはディーゼルの単線、阿波海岸線も線路は繋がっている。たぶん昔はJRだっただろうと推測する。終点手前の宍喰駅で下車し、徒歩1kmほどで宍喰漁港にて17時先発組と合流した。早速 風呂道具を持って宍喰温泉に向う海岸沿いの道を歩き「宍喰道の駅」売店を覗く、入浴と食事は道の駅となりのホテル「リビエラ」にて済ませた。食事は少々期待はずれで、残念!
第六日目 5月2日(木)宍喰漁港~43M 小松島港内漁港 天候:晴れ 波:1.0~2.0M 風:10~15m/sec レポート:佐竹 英博
0600 時出港 山口さん、山本君は陸路を観光しながら小松島港にゆくと港で見送ってくれた。どうやら山口さん昨日の「黒潮牧場14号」への航行で船酔いが治っていないので山本君が観光と称して付き合ったようだ。港を出てすぐは波も風も正面、最初は大したことなかったが、だんだんと突風を伴うようになってきた。メインセールを一段リーフし、オーバーヒールさせないようにメインシートは一人付きりで常に調整しながら走る。しばらくして以前クルージングで出会ったヨットマンからの情報で牟岐港沖の大島には良いアンカーリングスポットがあると聞いていたので、覗いてみると釣り人を岩場に降りして待機している渡船が、突風を避けるためかアンカーリングしていた。なかなか居心地が良さそうである。
四国の東南「蒲生田岬」と岬沖の「阿波伊島」の海峡に差し掛かると波は1m前後なのに15m/sec余りの突風と、引き潮に押し返されているようで、なかなか前に進まなくなった。おかげで昼食は平田君にしては珍しく、カップラーメンにご飯を煮込んだラーメンライスでした。紀伊水道をスプレーの洗礼を盛大に浴びながら、小松島の航空自衛隊の飛行機や、ヘリコプターの音に、港はもう直ぐだと励まされ小松島港へ、山本、山口の陸路組みと連絡を取り合いながら小松港の中の小松島漁港に近づくと、お遍路姿の人が防波堤でさかんに手をふっている。よく見ると菅笠に杖の俄お遍路姿の山本君である。平然の行いを悔いてどこかのお寺にお参りしたのかと思ってしまった。事前に漁業組合の了解を取ってくれていた岸壁に1340時着岸。ここも少し浅そうなのでゴムボートを降ろし、横アンカーを打ったが、向かいの漁船群のアンカーワイヤーがこちらに伸びていそうなので、アンカー先端に予備ロープをセットし、アンカーロープが沈むようにモニターもセットした。
作業後、大急ぎで風呂の支度をし、本日 下船の中野君以下6名「南小松島駅」に向かう、中野君の乗車を見届けたあと、「大たぬき」のモニュメントのある小松島ステーションパークの中を通り蒸気機関車C12 280を見学し、買い物、銭湯へと廻り、ステーションパーク近くのおさかなダイニング「AWGO」にて食事をした。
「AWAGO」は、少し照度を落とした落ち着いた雰囲気の店で、色々な海鮮料理を美味しく頂いた。唯一 隣の女性客の大声が気になったが、水槽の中のコブダイが愛嬌を振り撒いてくれたので帳消し、店の方の了解をいただき、山口さん刺身で出てきた海老を、指を齧られないよう用心しながらも何とか餌やりに成功し、「パクリ」と一口で食べたのを見て大喜び!連日 夕食を腹いっぱい食べ過ぎてヨットに帰ってからの宴会はあまり盛り上がりなく、皆さん本日も早めの就寝となった。
<その3>に続く
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